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【渋谷ハロウィーンの実状と今後の課題】

はじめまして。今回、記事の編纂を担当させて頂く吉村宗純(よしむらそうじゅん)と申します。 私は大学二年生で専攻は史学です。森田事務所での活動は最近始めさせて頂いたばかりで今回の記事が初の担当となりますので、是非ご覧になって頂けたら幸いです!宜しくお願い致します!

はじめに

10月31日に渋谷のハロウィーンに来ている若い女の子たちが性被害や痴漢行為などの事故に巻き込まれることがないよう、女の子たちに寄り添うためのパトロールを行いました。
この記事では、新型コロナウイルスの影響を受けて、渋谷のハロウィンがどう変化したのか、どういった取り組みがされているかをご紹介させていただければと思います。

今年のハロウィーンは?

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さて、皆さんコロナ禍による生活への影響をどのように感じられているでしょうか。渋谷”では10月31日のハロウィーンが大きな関心事としてありました。近年、渋谷におけるハロウィーンの賑わいが、毎年各メディアで取り上げられるようになり、今では一つの文化にまで発展しています。
お写真の中にある、「今年のハロウィーンは、外出自粛モードで安全に!」というフレーズが今回のコンセプトです

 渋谷のハロウィーンは楽しいイベントとして認知されておりますが、渋谷区はイベントを開催しておりません。その裏側では様々な問題行動が目立っています。2018年には軽トラックの横転事故があったり、昨年は痴漢被害もあり逮捕者も続出しました。それに加え、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえて、渋谷区は今年の渋谷ハロウィーンに関して自粛の呼びかけを行なっていました。

このようにして、ハロウィンにおける取り締まりの必要性が強調されてきています。
▼10月31日のハロウィーンに向けたお願い
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kusei/koho/hodo/20181031.html
▼渋谷区観光協会:ハロウィーンに向けた取り組み
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000055.000019275.html

今年は渋谷ハロウィン自粛要請のもと、近辺の酒類販売店における酒類の販売自粛を促したり、交通整備のために大量に動員された警察の他、警備会社によるに整理誘導を昨年と同様に実施しました。渋谷区はハロウィーンは開催せず、渋谷に集まらないで欲しいとのお願いを発信しておりました。
さて、実際はどのようにハロウィーン当日を迎えたのでしょうか。(「発見したこと」で記述をしております!)


また、我々森田事務所が今回パトロールを実施した経緯として、特定非営利活動法人BONDプロジェクト様(以下、BONDプロジェクト)との関わりがありました。


特定非営利活動法人BONDプロジェクトについて

https://note.com/ymorita6/n/n5f7fd38eb6f1
 BONDプロジェクトの活動は10代〜20代の様々な要因から悩みを抱える少女を対象にして、相談を受けたり、時には適切な処置のもとで各専門機関や弁護士などにつないだり、場合によってはシェルターで保護したり。彼女らの課題解決を支援しています。BONDプロジェクトは、渋谷を本拠地として活動されており、問題を抱える女性に対して相談しやすい暖かな環境を築き上げています。
この度の渋谷ハロウィンにおける女性被害や若い女学生が人混みの中で傷つけられる可能性を考慮し、今回、森田事務所と共にパトロールを実施するに至りました。

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発見したこと

発見したこと・感じたこと
 さきに結論として、今年の渋ハロは自粛要請のおかげか世間の風潮のおかげか、例年よりは人口密度が小さかったように思えます
 
 もちろん、多くの見物客がいたり、仮装に扮する集団がいたことは事実ですが、海外渡航規制の影響もあってか、外国人観光客が随分少ないという印象を受けました。

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↑スクランブル交差点の様子

写真から人の多さがうかがえますが、交差点を通行する際、人が多くて身動きが取れないといった程ではありませんでした。

また、スクランブル交差点で目立ったのはカメラやスマートフォンを上に掲げて撮影しながら横断する人たちです。これに対して警察の方は注意をかけるなどをして、事故の予防に努めていました。

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こちらはセンター街の様子、仮装をしている人やそれを撮影する人がおり、また高台に登って交通整備を行なうのは渋谷区が要請した警備の方々です。

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こちらはセンター街を外から撮影した様子で、センター街がいかにホットスポットであるかが分かります。また、センター街の外側では人数はそれほど多くはなく、センター街やスクランブル交差点を中心に人だかりができていることが分かります。今後の取り組みとして、これらの区間における対策を徹底して行なう必要があるのだろうと思いました。

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上の写真はは今回の目的でもある女性支援団体のBONDプロジェクトの活動の一場面です。画面中央にしゃがみ込んでいる女性たちと楽しげに会話をするBONDプロジェクトの方々が写っています。

・ここで私が感じたBONDプロジェクトの活動の素晴しさをご紹介します。何より、多くの人がいる中で、話しかける女性を瞬時に見つけ出し、すぐさま声をかけにいくというスピード感にかなり驚きを覚えました。また、物腰がとても柔らかく、一見険しい雰囲気になるのではと私自身想像していたのですが、遠くから拝見させて頂いたところ、談笑する中で声をかけられた女の子たちも笑顔で対応をするなど終始なごやかな雰囲気で話されていました。そのような行動力と多くの経験から作り出される話しやすい空間にはとても感銘を受けました。

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ここで、大通りとは異なる脇道での様子もご紹介します。
この通りでは、イベントスペースでハロウィンの催しが行なわれており、右に映る白いテント内でも多くの人たちがイベントを楽しんでいました。

さいごに

 今回、学生インターンとして渋谷ハロウィンを考察したとき、どのような関係者たちが関わっているのか、また楽しむ人々の裏には迷惑を被る人々の存在があること、また、公的な多額の費用をもってこの自然発生的なハプニングに対処せざるを得ないこと、特にこの点がインターン生として感慨深かったポイントでもあります。
 
 財源は税金で賄われており、コロナなど対応しなければならないことが山積みの中でこのような対応にお金と時間を割かなければならないこと、それらを認識するということがとても大事な点だと思いました。
 確立したルールの下で一人一人が理解と認識を持って渋ハロを楽しむことができれば、よい文化となるのではないでしょうか。例年、ハロウィン後の清掃活動などが盛んに行なわれています。このような慈善活動の他、路上飲酒禁止の特別法なども臨時で実施されています。
渋谷区がこのハロウィーンについて見直す機会が必要なのではないかと思いました。私が発見した円山町で行われていたイベントの例のように、主催者が決まった企画を大々的に行うなど、人々の関心をそちらに促すことも一つの手だと考えます。押してだめなら、引いてみるではないですが、状況を考察した上で色々なアプローチのかけ方を試すのが妥当だと思えます。

 今回の経験にて、社会的な流れは阻むのではなく、上手くそれに対応していく、これこそが真に柔軟な社会の在り方であるとの考えます。今回は具体的な題材として渋ハロがあげられますが、BONDプロジェクトや渋谷区の取り組み、警察の動員など、社会が文化に対応していく裏事情を知れたこと、それが学生インターンで得た大きな成果だったと思います。

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