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IPの威力を最大まで発揮!新規上場企業分析!〜株式会社ブシロード〜

みなさんこんにちは。
ご覧になって頂きありがとうございます。

2019年の新規上場企業から開始し、現在、2019年マザーズ上場企業64社分中32社掲載、残り32社です!
本日時点(6/25)で2020年のIPO数が20社ですので、合計残り52社です!

IPO企業分析第33弾!本日は、株式会社ブシロードさんです。

毎度のことながら、間違っている箇所などありましたら、いつでもご指摘ください!
また、こんなこと追加で記載してほしい、などの心優しいご意見がありましたら、いつでもご連絡ください!

※尚、記載の情報は、日本取引所グループの新規上場会社情報や最新の決算資料等を元に作成しています。

「株式会社ブシロード」概要 ※新規上場時

■設立日  :2007年5月18日(上場承認日:2019年6月19日)
       ※上場承認まで12年と37日
■従業員数 :417人(単体)
■本社所在地:東京都中野区中央一丁目 38 番 1 号
■市場   :マザーズ
■代表者名 :橋本 義賢

■事業内容:
各種 IP を使ったトレーディングカードゲーム、モバイルオンラインゲーム、映像音楽コンテンツ、イベント、グッズの企画、開発、製造、 販売

■経営理念・ミッション・ビジョン:
ミッション:新時代のエンターテイメントを創出する

主要年間指標
2018年7月期(上場対象期) → 2019年7月期

■売上    :28,889,777千円 → 32,175,839千円
■経常利益  :2,996,022千円 → 3,031,079千円
■純利益   :1,637,465千円 → 1,799,845千円
■時価総額初値:346億円(初値PER18倍)
※以下、2019年7月期の有価証券報告書

現時点の時価総額 :471億

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過去5年間での社名検索回数推移

ブシロード社の検索回数は、中国のシリコンバレーと言われる都市「深セン」とほぼ同じ検索回数で、上場時以降上回っています。

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ビジネスモデル概要と図解(独自作成)

ブシロード社の名前を知っている方は多いかもしれません。

ブシロード社は、2012年に新日本プロレスリング株式会社を子会社化したことでも有名ですが、トレーディングカードゲーム、モバイルオンラインゲーム、音楽など、さまざまな部門を有し、IPを軸とした多くの事業展開を行っています。(2019年7月期 通期決算説明会資料より抜粋)

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それらのビジネスを、複数の子会社から形成しています。
ビジネスモデル図は下記の通りです。

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トピックス

・ブシロード社は、様々なIPを保有し、それを多くのチャネルを通して顧客に総合的に提供しています。その中でも特に売上規模の大きなIPは以下の通りです。
 BanG Dream!(バンドリ!):自社IP
 新日本プロレス:自社IP
 カードファイト!! ヴァンガード:自社IP
 ラブライブ!:他社IP
 フューチャーカード バディファイト:自社IP
 少女☆歌劇 レヴュースタァライト:自社IP
 戦姫絶唱シンフォギア:他社IP

・複数部門のポートフォリオが完成しており、トレーディングカードゲーム部門が構成比率の中で最大(約29%)ではありますが、全体の売上構成が非常にバランスの良い構成となっています。(2019年7月期 通期決算説明会資料より抜粋)

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・トレーディングカードゲームでは、非常に有名な「ヴァンガード」、モバイルオンラインゲーム部門では「BanG Dream!(バンドリ!)」などが収益の中心となっているようです。

・スポーツ事業においても、新日本プロレスの動員数は6年連続で増加しており、売上も堅調に拡大しています。(2019年7月期 通期決算説明会資料より抜粋)

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まとめ

今回は、IPを軸とした多くの事業展開を行っているブシロードさんの分析記事でした!

IPの力を、複数のチャネルを通して展開することで、IPの威力を最大まで発揮するビジネス展開に作り上げるための圧倒的なノウハウを持っているように感じます。

ポケモンがゲーム(ゲームボーイ)から映画、アニメ、グッズ、ポケモンGO(モバイルゲーム)等に展開したように、強いIPを作り上げ、それを複数のチャネルを活用してユーザーに届けることで、ファンの定着を図りつつ、新規顧客の接点を増やす、素晴らしいビジネスモデルだな、と思います。

今後更に多くのIP展開をしていくことに期待です!

それでは、また次回!!


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