スモールビジネス向け統合型クラウドERPサービスを展開!新規上場企業分析!〜freee株式会社〜
みなさんこんにちは。
ご覧になって頂きありがとうございます。
2019年以降の新規上場企業からピックアップし掲載しています。
IPO企業分析ついに第50弾!
本日は、2019年の大型上場freee株式会社さんです。
本記事は、ビジネスモデル理解のために作成しています。
間違っている箇所などありましたら、いつでもご指摘ください!
※尚、記載の情報は、日本取引所グループの新規上場会社情報や最新の決算資料等を元に作成しています。
「freee株式会社」概要 ※新規上場時
■設立日 :2012年7月9日(上場承認日:2019年11月7日)
■従業員数 :388人(2019年6月)※連結
■本社所在地:東京都品川区西五反田二丁目8番1号
■市場 :マザーズ
■代表者名 :佐々木 大輔
■事業内容:
スモールビジネス向けクラウドERPサービスの提供
■経営理念・ミッション・ビジョン:
ミッション:スモールビジネスを、世界の主役に。
ビジョン :ビジネスを強くスマートに育てられるプラットフォーム。
主要年間指標
2019年6月期(上場対象期) → 2020年6月期
■売上 :4,515,950千円 → 6,895,240千円
■経常利益:△2,850,936千円 → △2,938,129千円
■純利益 :△2,778,440千円 → △2,972,985千円
■時価総額初値:1,166億円(初値PER -36倍)
※以下、2019年6月期の有価証券報告書
現時点の時価総額 :4,319億
ビジネス概要
freee株式会社は、スモールビジネスのバックオフィス生産性向上に寄与するSaaSサービスを開発・提供しています。
また、2018年10月にフリーファイナンスラボ株式会社を100%子会社として設立しています。
同社が展開するサービスは以下の通りです。
①クラウド会計ソフトfreee:個人事業主、法人向け統合型クラウド会計ソフト
②人事労務freee:法人向け統合型クラウド人事労務ソフト
③プロジェクト管理freee:受託開発、コンサルティング業務案件等のクラウド型プロジェクト管理ソフト
④会社設立freee/開業freee:会社設立、開業時の書類作成効率化サービス(無料)
⑤申告freee:クラウド型税務申告ソフト
⑥金融サービス:freee社が「freeeカード」、フリーファイナンスラボ社が「オファー型融資」「請求書ファイナンス」等を提供freee社が「freeeカード」、フリーファイナンスラボ社が「オファー型融資」「請求書ファイナンス」等を提供
同社のビジネスモデルは下記の通りです。(2020年6月期有価証券報告書より抜粋)
トピックス
・有料課金ユーザー数は2019年6月期が約16万件に対して、2020年6月期は約22万件と大幅に拡大しています。(2020年6月期決算説明資料より抜粋)
・重要指標であるARR(MRR×12倍で算出)も、課金ユーザー拡大に伴い順調に増加しています。
・有料課金ユーザー数だけでなく、SaaSビジネスで非常に重要な指標である年間ARPU(1ユーザー当たりの平均単価)も年々拡大しています。
・こちらもSaaSの重要指標の一つである解約率は、年々低下傾向です。
・S&M(Sales & Marketing)の費用が年間4,607百万円であり、顧客増加数が年間で約64,000件のため、2020年6月期の大凡のCAC(顧客1社獲得コスト)は約72,000円です。(2020年6月期有価証券報告書より抜粋)
同様に、2019年の大凡のCACは約79,900円のため、CACが改善しています。
また、解約率が改善し、ARPUも高くなっていることから、ユニットエコノミクスは順調に向上しているようです。
顧客増加数は、解約数を考慮していないため、新規獲得数と完全イコールではありません。そのため、もう少しCACは低い可能性が高いです。
まとめ
本日は、スモールビジネス向けに統合型クラウドERPサービスを展開するfreee株式会社さんでした!
個人的には、freeeさんの知名度は数年前から大きく上がった印象で、約7年前に提供が開始されたサービスとは思えないです。
私も活用させて頂いたこともありますし、非常に使いやすく、価値のある事業だと思っています!
今後の更なる拡大に期待です!
それはまた次回!!
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