新規上場企業(IPO企業)のビジネスモデル分析をしてみた!〜株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド〜
みなさんこんにちは。
ご覧になって頂きありがとうございます。
あと一回で第10弾まで行けるところまでなんとか続けることができました。
みなさんから「スキ」を押して頂くたびにウキウキしていますので、今後もみなさんに良いと思って頂けるよう頑張って続けていきたいと思います!
IPO企業分析第9弾!本日は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドさんです。
毎度のことながら、間違っている箇所などありましたら、いつでもご指摘ください!
また、こんなこと追加で記載してほしい、などの心優しいご意見がありましたら、いつでもご連絡ください!
※尚、記載の情報は、日本取引所グループの新規上場会社情報に掲載された書類を元に作成しており、投稿日時点での情報ではありません。
「株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド」概要
■設立日 :2006年7月7日(上場承認日:2019年2月14日)
※上場承認まで12年と222日
■従業員数 :83人
■本社所在地:東京都千代田区神田神保町三丁目 29 番 1 号
■市場 :マザーズ
■代表者名 :瓜生 憲
■事業内容:
AI、クラウドインプットによる情報生成技術を活用した金融情報メディア(「みんなの株式」等)の運営並びに金融機関向け情報系フィンテックソリューションの提供
■ビジョン・経営理念:
情報の網羅性・正確性・速報性を担保する
当社の革新的な情報技術を金融・経済のみならず、様々な分野において活用し、新しい情報提供のあり方を実現します
主要年間指標(2018年3月期)
■売上 :1,370,375千円
■営業利益 :142,705千円
■経常利益 :109,022千円
■純利益 :△126,731千円
■時価総額初値:175億(初値PER--倍)
※以下、新規上場時の有価証券報告書(Ⅰの部)
現時点の株価 :191億
※コロナの影響でぐんっと下がっていますが、ここ最近で取り戻し、過去最高の時価総額まで上がっています。
過去5年間での社名検索回数推移
ミンカブ・ジ・インフォノイド社は、前回同様、一般的に検索回数は少ないようで、参照できるデータがありませんでした。
ビジネスモデル概要と図解(独自作成)
ミンカブ・ジ・インフォノイド社は、下記のように、株式情報、FX情報等を配信するメディア運営事業や、それらの情報を配信する情報配信事業を展開しています。
考察
・コンテンツ生成技術をコア・テクノロジーとしており、シンプルなメディアビジネスだけではなく、それをソリューションビジネスとしても展開しているため、収益基盤の安定化だけでなく、参入障壁を大きく築くことができている。
①メディア事業 :売上/761,883千円 利益/164,254円
※KPI:月間平均UU/500万、訪問ユーザー数/1,800万人
②ソリューショ事業:売上/608,491千円 利益/250,280円
※KPI:取引社数/100社超
・BtoBtoC事業においては、 「MINKABU テーマ別銘柄ソリューション」というプロダクトを提供しており、これにより、独自のポートフォリオやインデックスを作ることができていることが強みの一つ。(以下はⅠの部に掲載されている画像)
・他にも、BtoB事業においては、金融機関等へツール提供をしており、こちらも継続的な収益をもたらす源泉になると思われる。
・2018年3月期の純利益はマイナスになっているが、特別損失が約2.8億あり、2017年度も特別損失が約14億発生し純利益がマイナスとなっているため、構造的にはすでに黒字転換が可能な事業構造になっている。(→2020年3月期は約3億の純利益が出ている)
まとめ
今回は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドさんの分析記事でした!
「みんなの株式」や「Kabutan」というメディア自体は私も知ってはいたのですが、ここまで素晴らしい事業構造(というよりテクノロジー)を持っている企業とは知りませんでした。。
世の中の情報を整理して、最適なUI/UXで提供する、ということはやはり価値のあるビジネスモデルなんだな、と改めて認識させて頂きました。(それを実現する技術力やノウハウがもちろんすごいのは前提です)
これからに更に期待しています!
それでは、また次回!
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