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がん対策におけるケトン食の驚くべき可能性: がん細胞を飢餓状態にして増殖を抑える

がんは、世界中で何百万人もの人々が罹患している壊滅的な病気であり、
長い間集中的な研究と治療努力が続けられてきています。

化学療法や放射線療法などの従来のがん治療は、
がんとの闘いにおいて大きな進歩を示してきましたが、
がんの根本的治療には届かない部分も多いです。

私たちの身体は食べるもので作られており、
自分で食べるものが病気も作っているのが現実です。
すなわち、食べ物を変えれば身体も変わるのです。

低炭水化物・高脂肪のケトジェニック食も、がん細胞の成長を抑制し、
新しいがん細胞の形成を防ぐという点で有望であることを示す証拠が現れています。

今回はケトン食ががんの増殖を抑えることについてまとめてみました!

ケトン食とは

ケトジェニックダイエット、通称ケトン食は、
炭水化物の摂取量を極端に減らし、脂肪の摂取量を増やすことで、
身体の代謝をグルコース(糖質)に頼る主燃料から
ケトン体(脂肪から生成)をエネルギー源とするようにシフトする食事法のことです。
この代謝のシフトは、
抗がん作用を含む様々な健康効果があることが様々な研究で分かっています。

ケトン食と癌の関係性

ケト食ががんに与える影響について、最も説得力があるのは、
がん細胞がエネルギーを必要とするグルコースとグルタミン酸の
2つの主要な栄養素をがん細胞から奪うことができる点です。

がん細胞はグルコースに対して旺盛な食欲を持っており、
急速な成長と増殖のために大量のグルコースを必要とします。
また、アミノ酸の一種であるグルタミン酸は、細胞の生存と
成長をサポートするため、がん細胞の代謝において重要な役割を担っています。

2012年、Seyfriedらが雑誌「Nature」に発表した
「Cancer as a Metabolic Disease」では:
低炭水化物・高脂肪のケトジェニック食により、
がん細胞からグルコースとグルタミン酸を奪うと、がん細胞の増殖抑制と
新たながん細胞の形成防止につながることを明らかにした。

この研究により、がん細胞の代謝の脆弱性が明らかになり、
これらの脆弱性を標的とすることで、
がん治療における新たなアプローチが可能となることが示唆されました。

さらに、ケトン食は、化学療法や放射線療法などの
従来のがん治療の効果を高める可能性があることが研究で示されています。

がん細胞は、これらの治療法に対してしばしば抵抗性を示し、
その効果が制限されることがあります。

しかし、ケトン食によって引き起こされる代謝の変化、
例えばグルコースの利用可能性を減少させることは、
これらの治療に対してがん細胞を感作し、化学療法や放射線療法の
ダメージ効果をより受けやすくする可能性があります。

がん治療におけるケトン食の潜在的な有用性を示す証拠が
増えているにもかかわらず、多くの医師や医療従事者が、
化学療法やその他の治療を受けているがん患者に対して
低糖質・低炭水化物食について日常的に議論したり推奨したり
していないことは注目すべきことである。

これは、がん治療において特殊な食事を実施することの安全性や
実現可能性について、限られた認識や懸念など、
さまざまな理由によるものと思われます。

しかし、ケト食の抗がん作用に関する新たな研究は、
ケト食ががん治療計画においてさらなる調査と検討を必要とする
貴重な補助療法である可能性を示唆しています。

ケトン食はすべての人に適しているわけではないことに
留意することが重要であり、食事の変更を行う前に
医療専門家に相談することが不可欠です。

特に、特有の栄養要件や病状を有する可能性のある
がん患者さんにとっては、ケトン食は重要です。

ケトン食を安全に実施できる患者さんにとっては、
がん細胞の代謝をターゲットにすることで、
がん治療における補完的なアプローチを提供し、
従来の治療法の有効性を高める可能性があります。

最後に

がん細胞の増殖を抑制し、新たながん細胞の形成を防ぐという
ケトン食の潜在的な効果は、がん研究の分野で注目されているのは事実です。
低炭水化物、高脂肪のケトジェニック食によって
がん細胞からグルコースとグルタミン酸を奪うことは、
がん治療における新しいアプローチを提供し、
従来のがん治療法の効果を高める可能性があるのではないでしょうか。

また健康な私たちも
がんを作らないという点でもケトン食を実践する価値があると言えます。

私たちの身体は食べるもので作られています!
あなたのクリーンでハイパフォーマンスな身体作りをサポートします♪

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