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諦めることに慣れてしまった大人たちへ 『あつもりくんのお嫁さん(←未定)』

こんにちは、石川由弥子(ゆみこ)です。

noteをお読みいただきありがとうございます!

今日は、大人にこそ読んで欲しい、きゅんきゅん度100%の少女漫画『あつもりくんのお嫁さん(←未定)』をご紹介したいと思います♪

こんな人におすすめ

最近ときめき不足中 / いますぐキュンキュンしたい / 恋愛する気持ちを思い出したい / 本音を話すのが恥ずかしい / 素直になれない / 諦めることに慣れてしまった

『あつもりくんのお嫁さん(←未定)』のあらすじ

主人公の錦(にしき)は秋田生まれ、秋田育ち。勉強が趣味という変わった女の子です。親同士で決めた許嫁がいるものの錦は相手に興味はなく、先が見えている田舎での生活と閉塞感に嫌気がさしています。ある日、祖父の知り合いで東京の高校生・敦盛(あつもり)と出会い、それがきっかけで「敷かれたレールの上を歩く人生をやめる!」と決意。猛勉強の末、敦盛を追って東京の名門高校に進学します。しかし再会した敦盛は・・・?

『あつもりくんのお嫁さん(←未定)』のおすすめポイント

1. 直球どストレートな愛情表現

とにかくこの作品の魅力は、錦のピュアさ!東京進学のきっかけを与えてくれた敦盛に惹かれ、ただひたすらに敦盛との未来のために努力します。上京をしてから敦盛が「イケメンで優秀な医者の息子」として一目を置かれる存在だと知っても、自分が秋田で見た素の敦盛を信じて猛アプローチ。最初は錦と距離を置いていた敦盛も、ストレートに愛情を向けてくる錦に対して、徐々に気になり出します。

「やっぱり敦盛がいい 敦盛と結婚したい」(1巻 p92)

想いを包み隠さず本人に伝えられる想いの強さよ!!!!

遠巻きに、「いいな〜素敵だな〜」と思っているだけでは相手には伝わらない。モブは主役にはなれないのです。結局、想いは伝えるからこそ意味があるということに気付かされます。

2. ひたむきな努力が周りの心を動かしていく

地元で進学し許嫁を結婚することを求める親を説得し、東京で学ばせてくれと頭を下げます。ただひたすらに敦盛を思って、努力一本で東京へのチケットを勝ち取る粘り強さが本当にカッコイイ。しかし、無事進学できた後も、勉強のレベルの違いに戸惑ったり、医者の息子である敦盛との生活レベルの違いにも驚かされたり・・・。しかし、錦は敦盛の隣にいるためにひたむきに努力をし続けるのです。どんなに傷ついていても、歩みを止めないその姿に心動かされます。

人生で一回くらい思いっきり努力してもいい

錦の生き様を見ていると、欲しいものを欲しいと言い、それを手に入れるためにひたすら愚直に努力する姿が本当に眩しいなと感じます。恋愛に限らず、欲しいものを欲しいと言えなくなったり、努力することが恥ずかしいと思ったり、大人になると自分の願望に対して自分で限界を作ってしまったり、諦めることを覚えてしまったりすることに気づくことがあります。だからこそ、錦の理想に向かって走る姿が眩しく映ります。

自分の人生、一度くらい思いっきり努力してもいいんじゃないか。敦盛を求めた錦のように、なりふりかわまず、欲しい!と言って、死に物狂いで努力してもいいんじゃないか。

もし諦めかけている夢がある方は、ぜひ本作を読んで、錦に背中を押してもらってください。錦はきっと応援してくれるはずです。

ではまた〜

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