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題... “三種の神器”ならぬ“三種の神味”

◆ “三種の神器”とは

 歴代の天皇が皇位のしるしとして受け継いだとされている三つの宝物。
 つまり、八咫鏡(やたのかがみ)と天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)と八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)の総称を三種の神器という。[ #三種の神器 ]
 何ともはや、由来は古く、神話の時代にさかのぼるのだとか。
 それが実際にどういうものかは、私はどうでもいい。私は、多くの人々がそれを大切なものだと思っているということこそが、実は、大切なことだと考えています。
 私は、何となく、“3”というところにも意味があるとも思います。[ #3の意味 ]


◆ 3は、何かにつけて、“安定する数”なのです。

 2だと倒れやすい。4だと、ひとつがおかしくなると全体のバランスがとりにくい。3なら、ひとつが多少おかしくなっても、何とかバランスがとれる。[ #バランス ]
 ロッククライミングでは、“3点確保”が大切だと教えられます。[ #3点確保 ]
 “3点確保”というのは、手と足の4つのうちの3つは必ず岩にかけておけという教え。動かして良いのは、4つのうちのひとつだけなのです。
 そうすれば、絶対に落ちることはないということ。


◆ 韓国には“おいしい”ということばはなく、おいしい時には“マシッソ”と言います。

 これは、直訳すると“味がある”という意味。日本語のおいしいやうまいなどというのとは、少しニュアンスが違います。
 私は、韓国に語学留学していた時、語学堂の韓国文化の専門の先生に、うまくてもまずくても全部のものに味はあるから、マシッソと言い方はおかしくないかと聞きました。
 うまいと感じた時には何と言うのかと聞くと、先生は、マシッソ以外の言い方は特にないと言うのです。
 ならば、韓国人はどんな時にマシッソと感じるのかと聞くと、韓国人は、唐辛子とニンニクとごま油の三つが入っていれば満足すると、苦笑いしながら答えてくれました。
 私は、これを“韓国人の三種の神味”と名付けました。韓国人は、自分が気に入っている三種の神味さえ感じられればいい。微妙な味の違いなどは、どうでもいいのです。[ #三種の神味 ]

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