天の邪鬼’ @現代の若者は何かに一体化することを求める


◆ 興味深いですね。文化庁は“国語に関する世論調査”というのをやっているようです。

~~< 以下 引用 >~~   ■ 国語調査 「炎上」で20代1割「書き込みや拡散する」 ⇒ http://bit.ly/2wDuPUk      文化庁が21日に発表した2016年度「国語に関する世論調査」では、20代の1割が、インターネット上の個人コメント欄に批判が殺到し「炎上」しているのを見て、自分もコメントを書き込んだり、他のサイトに再投稿する「拡散」をしたり「すると思う」と答えたことも分かった。   全世代平均の約4倍と他年代に比べて突出して高く、一部の20代が炎上をあおっていることがうかがえる。   文化庁は炎上を「情報化社会の一つの現象」と位置付け、今回調査で初めて質問した。

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◆ 私も、常々、善し悪しは別として、“炎上”を上手に利用できないかと思っていました。

 理由は単純。炎上すれば話題になる。どんなにいいことでも、話題にならなければことがはじまらない。まずは、多くの人々に話題にしてもらうのは大切なこと。[#炎上]
 そのためには炎上もひとつの手段と考えています。ぶっちゃけて言えば、ネット社会の現代では、炎上は広告宣伝の重要な手法になってきたということ。
 炎上させるには、論理よりも人々の感性(→ 感情?)に訴えるのが効果的だと思います。でも、残念なことに、私は人々の感情をあおるのが苦手なタチ。
 私のブログは感情的なことというよりは論理的な内容が多いので、なかなか炎上しないのがツライところです。


◆ まぁ、それはそれとして、現代の若者は、何かに“一体化”することを求めているのだと思います。

 私の学生時代からのテーマは“モチベーション”でした。特に、仕事への動機づけ。
 動機づけ理論に、“identification”と言われている考え方があります。identificationは、一般に、同一力とか一体化と訳されることが多い。(→ 注1)
 現代の若者は、なぜかはわかりませんが、昔以上に、一体化を求めて行動する人が多いのかもしれません。[#一体化]


◆ 背後には、社会に対するつかみどころのない漠然とした不安のようなものがあるのだと思います。

 そのひとつの現象が、炎上。炎上させることが目的というよりは、漠然とした不安を解消するために何となく同志を求めて炎上させる。[#同志を求める]
 今の若者は、偉くなりたい、金持ちになりたい、裕福な暮らしがしたいなどよりも、同じ目的に向けて一緒に行動してくれる人を求めているのでしょう。
 まぁ、考えようによっては“あつかいにくい”面もありますが、上手にその特性を活用できれば、すごいパワーになるということは確かです。
 冷静に考えればロクでもないオーム真理教が若者の感性をとらえたのも、一体化の好例です。オーム真理教の時代が、まだネットが普及していなかったのが幸いでした。

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●(注1) 動機づけ理論などについては、2017.1.23のブログ 『アメリカ繁栄の象徴だった“自由の女神”を打ち壊しました』をご覧ください。[→ http://bit.ly/2xVZlcw


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