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題... 墓でつながった縁の墓まつり

◆ “墓まつり”は、故郷の村の決まりごとのようなもの。

 昨日は、故郷の村の“墓まつり”の日でした。私の故郷では、何十年も前から、4月の第一日曜日は墓まつりの日です。[ #墓まつり ]
 毎年恒例の行事なので私も行きました。私の故郷では、盆や正月に帰郷しても幼馴染などには誰にも会えませんが、墓まつりの日には村中の人がお墓に集まります
 これは、私の祖父が村長さんだった頃に始めたことだと親父殿に聞きました。
 当時は、みんな東京やその他の都会に働きに出ていたので、せめて年に一度はご先祖の供養に集まらないと、村の存在価値もないし、お墓も荒れてしまうと考えたのだとか。
 墓まつりの日に昔の仲間の近況や安否を確認しあうのが、村の決まりごとでした。村というのは、“墓でつながった縁”のようなものなのですね。[ #墓でつながった縁 ]


◆ でも、やはり、今年も墓まつりは中止になっていました。残念です。

 おまけに、昨日は、雨模様だったので、人っ子一人いない寂しさでした。もちろん、村の共同納骨堂は解放してあって、中にお参りできるようにはなっていました。
 今年は、春が早かったので、お墓中の桜の木はみんな“葉桜”でした。それもまた、今の世の中を象徴しているような閑散とした気分になってしまいました。[ #葉桜 ]
 そんな感じでしたが、もちろん、ご先祖様たちへのお参りはしてきました。田舎者の私は、年に一度くらいはきちんとお墓に参らないと、なぜか、落ち着かない。
 それにつけけても、故郷の村の長老たちは、オリンピック実行委員会の面々より良識をわきまえている。そんなに大切な墓まつりも、今はがまんすべき時らしい。[ #良識 ]

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