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題... 第二の加藤の乱の機が熟してきたか?

◆ 私は、最近、社会全体に閉塞感が充満している雰囲気を感じます。

 八方塞の閉塞感。それは、ひとえに、政治が今の状況に的を射た政策をやれなくて、何か、モタモタしているからだと思います。[ #社会の閉塞感 ]
 そういう時は“構造改革”の好機。と言うより、構造改革しかない。構造改革とは、しくみそのものを抜本的に変えることです。[ #構造改革 ]
 小泉構造改革も、森政権のダラダラした政治に国民の不満が頂点に達した時に、小泉純一郎氏が構造改革をぶち上げたので、無党派国民がこぞって応援してくれたのです。
 構造改革は、そんなに難しいことでもありません。それまでとは正反対の政策を推進することが大切なのだと思います。
 政策というのは、要は、“ベクトル”。方向性と大きさが大切。政策の方向性が国民が求めるものと違えば、国民はそれを敏感に感じ取って閉塞感に悩まされることになります。[ #政策のベクトル ]
 GoTo政策にしてもオリンピックにしてもコロナにしても、国民は、何か政策ベクトルの方向性が違うと受け取っているのではないでしょうか。


◆ 小泉氏は、森政権までの政策ベクトルが“利権追及”と気づいたのだと思います。

 なので、規制緩和などによって、利権的なしくみをブッ壊す政策を推進しました。[ #規制緩和 ]
 私から見たら、郵政民営化は、そのひとつにすぎません。利権は、もっとたくさん各方面に蔓延っています。制度は一旦出来たら、次には利権になっていくものです。[ #利権 ]
 でも、構造改革を引き続き推進してくれると思っていた安倍政権は、“隠れ抵抗勢力”の麻生氏と組んで、新しい利権追及のしくみを構築し始めました(→ 注1)
 手はじめに、小泉氏が必死の思いで自民党から追い出した“抵抗勢力”を次々に自民党に呼び戻しました。
 小泉氏は、そんな動きに何度も警鐘をならしていましたが、政界を引退した小泉氏の警鐘など安倍氏は聞く耳を持ちません。
 しかし、それにいち早く気づいた無党派国民と小沢氏の巧みな政治戦術で、民主党政権が樹立されました。本格的な“政治の構造改革”である政権交代が実現したわけです。[ #政治の構造改革 ]


◆ 多くの無党派国民は、当然、民主党政権に期待しました。

 ところが、残念ながら、民主党は政権という立場に慣れていなかったので、日本を事実上誘導してくれていた官僚機構を敵対視してしまい、逆に、反発されてしまいました
 ということで、民主党政権も、とん挫。そうなると、民主党政権に期待していた国民主流派の無党派国民も、なすすべがありません。[ #無党派国民 ]
 また自民党政権になりましたが、反骨精神旺盛な人は自民党から出て行ってしまっていたので、人材難は民主党と大同小異。むしろ、それ以上かも?
 ということで、次善の策として、再び、安倍政権になりました。
 あとは、言わずもがな。 安倍首相グループは、国の行く末というよりは、自分たちグループの行く末しか頭にない、“新・守旧勢力”。うまくいくはずもありません。[ #新守旧勢力 ]
 安倍-菅政権が選んだベクトルは“忖度政治”です。政策面では政治家よりも優秀な日本の官僚機構に政権を忖度させる政治が忖度政治。(→ 注2)


◆ おかげで、うまくいっていたわが国の官僚機構も無茶苦茶にされました。

 以前は考えられもしなかった“公文書偽造”や“主要官僚の接待”などの不祥事が続発するようになってしまいました。もう、わけがわかりません。
 ここはひとつ、自民党でも民主党でもいいから、政治の構造改革をビジョンにした政策構想でも打ち出してくれれば、日本は活性化すると思います。
 ニュースなどによると、政権支持率が下がっているだけでなく、自民党内の不協和音も多くなってきているとか。今なら、“第二の加藤の乱”も可能な気がします。
 誰でもいいからそんな動きでも見せてくれれば、隠れたオピニオンリーダーの私が、毎日、必死で応援しますぞ!(これは、私が勝手に言っているだけ)
 少し長くなってしまいましたが、ご清聴に感謝する次第でございます。

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●(注1)  安倍-麻生コンビが“隠れ抵抗勢力”ということについては、2020.09.15のブログ 『ちゃんちゃらおかしい』をご覧ください。[→ https://bit.ly/3qawPet
●(注2)  忖度政治については、2021.02.24のブログ 『官僚の受難時代』をご覧ください。[→ http://bit.ly/3upuKhg

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