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題... 技能実習生が“ジャパゆきさん”にならないようにしてほしい

◆ 外国人労働者の在留資格拡大の動きに伴い、テレビでも外国人労働者が取りあげられるようになりました。

 私は、この1週間で3度も、ニュースショーなどで取りあげられているのを見ました。不思議なことに、全部、ベトナムからの“技能実習生”ばかり。[#技能実習生]
 私がテレビで見たのはみんな若い男性。私の派遣先の食品工場は若い女性の技能実習生ばかりでしたが、他の工場などは男性が多いのですね。
 テレビの取材では、農業現場と建設現場と造船所、食品工場なども取りあげられていました。概ね、ベトナム人の技能実習生は好評の感じでした。
 取材によると、以前は中国人が多かったが、今は中国人は一人もいなくてベトナム人とネパール人が多いとか。最近は、日本に働きに来る中国人は減っているようです。

◆ テレビの取材は、私の周りで起きていることと同じ。

 私が感じていた通り。やはり、地方の、高い賃金を払えない内需型の業種にとって、ベトナム人やネパール人は救世主のような存在なのです。
 ある建設現場の管理者は、“ベトナム人は最低賃金でも文句も言わずにまじめに働いてくれるので助かっている”と正直に話してくれていました。[#まじめて良く働く]
 しかし、そんなベトナム人も、いつまで日本に来てくれるか心配という。というのも、技能実習生のビザは3年で、やっと日本に慣れた頃には帰国することになります。
 もう少し長期的な視点から外国人労働者を受け入れるようにすべき。さもないと、そのうちに中国人と同じように、ベトナム人も日本に失望することになります。

◆ ちなみに、現時点では、日本で最低賃金で働いてもベトナムで同じ仕事でもらえる賃金の3倍ほどになるという。

 要するに、技能実習とは名ばかりの“出稼ぎ”というのが実態なのです。
 私が若い頃は、フィリピンから日本に出稼ぎに来る“ジャパゆきさん”が大勢いました。彼女らは、主に飲み屋のホステスなどに“興行ビザ”で働きに来ていました。[#ジャパゆきさん]
 当地には、今も“フィリピンパブ”が数多く残っています。飲み屋ファンにはけっこう人気もあり、そこのホステスさんは日本人と結婚した人も少なくないようです。
 それで幸せになるなら他人がとやかく言うことでもないのですが、私は、手放しで喜んでやれないものも感じます。
 それでは、“裏稼業”の人たちが跋扈することにもなってしまいます。先日話題になった韓国の“元徴用工問題”も、そもそものことの発端は、似たようなことだったと思います。[#裏稼業]


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