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題... “存亡の機”というとらえ方

◆ そうなのかもしれません。

~~< 以下 引用 >~~   ■ 観光業界、「存亡の機」 需要回復に遅れ―緊急事態宣言 ⇒ http://bit.ly/2Oqs2I2     1年以上にわたる新型コロナウイルス流行で運輸・旅行業界は深刻な状況に追い込まれている。緊急事態宣言解除の延期で観光需要の回復は遅れ、「Go To トラベル」の再開も見通せない。JTBの高橋広行会長は「収束まではまだまだで、暗いトンネルにある。観光業界は存亡の機だ」と訴える。   日本航空は国内線の予約客を対象に2000円でPCR検査ができるサービスの受け付けを8日に始める。国内線の利用回復を狙ったものの、宣言延長で出はなをくじかれた。航空各社は旅客増を見込んで8日以降、国内線の運航を増やす計画だが、見直しを余儀なくされそうだ。


◆ だから、“Go To トラベルが不可欠”と考えてはいけない。

 “好むと好まざるにかかわらず、そんな時代になった”と考えるのが、“市場主義”の基本的なスタンスだと思います。[ #市場主義 ]
 市場主義の基本は、“社会が求めているか”という視点が大切です。昔の共産主義ならともかく、現在は、かつての共産国でさえも市場主義に変ってきています。
 たとえば、農業などのように社会を維持していくのに何としても必要な産業は、場合によっては庇護も必要と思いますが、観光産業はそんな感じではありません。
 観光産業は、あくまでも“レジャー産業”。やりたい人は自由にやればいい。そんなニーズが盛り上がってきたと判断する人は儲かると判断し、旅行会社などを興す。[ #レジャー ]
 そんなやり方が、市場主義なのです。


◆ 観光産業は、基本的には、“自然淘汰”するしか対応策はないと思います。

 もちろん、スムーズな業種転換をするための支援策は必要だと思います。
 でも、“Go To政策”は、安倍-菅政権が掲げてきた“インバウンド推進”が結果として失敗したのを取り繕う効果しかなく、私は、“まやかし”だと考えています(→ 注1)
 オリンピック需要も、実は、“特需”なのです。特需とは、短期的な特別な需要のこと。一過性のことなのです。[ #特需 ]
 オリンピック特需に期待して過大な設備投資をしてきた人たちは、これからしばらくは大変な状況になっていくと思います。経営判断に失敗したと達観するしかない。


◆ 特需は長続きはしない。ただの短期的なブームです。

 普通の人は、ブームに乗るのは良しとしても、設備投資はしないのが得策です。[ #ブーム ]
 以前、1990年に、沖縄で、“花の万博”がありました。あの時、沖縄では、観光客の増加を見込んでたくさんのホテルがわれ先にという感じで作られました。
 万博は6が月くらいの期間でやる長期の祭典なので、花の万博期間は、それらホテルは大儲け。万博が終わっても、余韻で、しばらくは観光客もきてくれました。
 でも、2~3年もすれば観光客はガクンと減る。そして、ホテル経営は火の車に。
 私は、その頃所属していたコンサル会社では、ホテルや飲食関係の調査策定の担当だったので、そんなホテルの経営立て直しの調査策定に沖縄に何度か行きました。
 絶対的な観光客がガクンと減ってしまったのでは、名案など浮かばない。名人と言われた私(→ 私が勝手にそう思っているだけ)も、困ってしまったものです。

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●(注1)  Go Toが安倍政権のインバウンド政策の失敗を取り繕う忖度だということについては、2020.11.19のブログ 『二兎を追う者は一兎をも得ず』をご覧ください。[→ https://bit.ly/2UM3eda

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