天眼流’時事放談 @お役所が発表した文書には深い意味があるのです


◆ そのとおり。それが行政の良識というもの。

~~< 以下 引用 >~~   ■ 森友文書 「あいまい戦術」政府限界 自民、首相に不満 ⇒ http://bit.ly/2FrTtel     森友学園への国有地売却に関する決裁文書が書き換えられたとされる疑惑で、「ゼロ回答」を強行した財務省に対し、野党だけでなく自民党幹部からも「国民の理解を得られない」と批判が噴出した。   首相官邸は「出せるものは出した」(幹部)と反論するが、早期の対処を迫る自民の圧力は強まる。支持率急落で危機に陥った昨夏の轍(てつ)を踏むわけにもいかず、安倍政権の「あいまい戦術」は限界に近づいている。


◆ そもそも、お役所が作成する文書には“深い意味”があります。

 お役人のことば遣いは小説家などとはレベルが違います。重要な文書については、関係者総出の委員会的なものまで設置して、微妙な表現を吟味して発表します。[#深い意味]
 彼らが作った文章がそのまま法律にまでなったりすることもあるから、どうとでもとれるような芸術的なことば遣いは厳禁。それくらい神経質になるのも当然のことです。
 たとえば、“……めざす”と、“……はかる”とでは、主旨が異なってきます。“めざす”は努力目標にするという意味で、“はかる”は何が何でもそうするという意味なのです。
 そんなことについては、私が20年前に書いたブログを見ていただければ良くわかります。[ 『お役所ことばの読み方』 ⇒ http://bit.ly/2AEYDk6
 それどころか、今回の一件は、文言がそっくり削除されているとか。これが事実なら、全然意味の違う文書になる。これはもうタダでは済ますわけにはいきません。


◆ いったん発表された文書が、後で勝手に変更されたとなれば、行政府の信頼性に関わる一大事。

 そんなことをすれば、“左遷”などでは済まない“懲戒免職”もの。場合によっては“公文書偽造”などの刑事事件になるかもしれません。[#懲戒免職]
 私は、いち担当官僚が勝手にそんな大それたことをやったとは思えません。問題は、“誰がそんなことをさせたか”です。
 おそらく、安倍政権の誰かが圧力をかけ、そうしむけたと思ってしまいます。官僚は、いち国会議員の言うことなどは相手にしていないので、しかるべ立場の政治家のはず。
 安倍首相自身は、それほど深い思慮ができる人でもない。おそらく、側近の誰かと思います。いずれにしても、この一件は、行政府の信頼性を台なしにする行為です。[#行政の信頼性]


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