見出し画像

題... ロシア軍は意外に強くはなかった

◆ 軍事方面に関心がなかった私は、ロシア軍は圧倒的に強いと思い込んでいました。

 とろろが、ウクライナ戦争の様子を見ていると、ロシア軍は意外に大したことはない

 私は、アメリカのイラク侵攻作戦などを目の当たりに見てきたので、ロシア軍も侵攻作戦というからには似た作戦でウクライナに対処するとばかり思い込んでいました。[ #軍事侵攻作戦 ]

 でも、私の予想に反し、ロシア軍は旧式戦車の大行列でノコノコと侵攻していました。

 あんな第二次世界大戦的なやり方では、海千山千のウクライナ軍(特に、親衛隊を標榜しているアゾフ連隊)を打ち負かせるとは私には思えませんでした。(→ 注1)

 私には、ロシア軍がなぜ高性能爆弾や誘導ミサイルを使って軍事施設などを徹底的に叩かないのか不思議でしたが、実は、ロシア軍にはそんなゆとりはなかったようです。


◆ 気になって調べると、ロシアがそんな戦術をとれなかった理由がわかりました。

 ロシアは、軍資金が足りなくて、侵攻作戦をやるほど必要十分な近代的爆弾等が不足していたように見えます。[ #軍事費 ]

 2021年実績の軍事費は、アメリカ8006億ドル、中国2933億ドル、インド765億ドル、イギリス683億ドル、ロシア659億ドル、フランス566億ドル、ドイツ560億ドル、サウジアラビア556億ドル、日本541億ドル。

 アメリカと中国だけが桁違いの大きな軍事費ですが、ロシアの軍事費は、アメリカ並みどころか、NATOリーダー格のイギリスよりも少ない。

 ロシアは、今では、通常戦力では軍事大国ではなく並の国。これでは、侵攻作戦で不可欠な高価な巡航ミサイルや高性能爆弾などは気安くは使えません。[ #高価な武器 ]


◆ ロシアがNATO諸国を必要以上に気にしたくなる気持ちはわからないではない。

 今回のウクライナの騒動を見ても、米英を筆頭に、NATO諸国がわれ先にとウクライナに武器を中心とした軍事支援をしている状況です。

 そうなると、ロシア一国では軍事的にNATOに対応しきれないのは誰の目にも明白。軍事費の実績を見れば、ロシアがNATOを警戒したくなるのも当然だと思います。

 ロシアは達観すべき。通常戦力でNATOを圧倒できる戦力はロシアにはありません。ならば、ロシアは、経済でNATOに対抗するしかないと思います。

 強い国をめざすなら“富国強兵”が大切。軍事と経済の両面が必要。軍備にはお金が不可欠。それは、中国が証明しました。中国は、経済振興に伴って軍事的にも躍進しました。[ #富国強兵 ]

~~~~~

●(注1)  海千山千の戦い上手なウクライナ軍ということについては、2022.05.10の『ウクライナ戦争は長引きます』をご覧ください。[→ https://bit.ly/3LRPNRn ]

ここから先は

30字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?