天の邪鬼’ @“コストダウン性善説”は間違った価値観かもしれません
◆ 同感ですが、“働き方改革”だけではこの状況は打開できません。
~~< 以下 引用 >~~ ■ 正社員不足、企業の45%に=IT関連で深刻-帝国データ調査 ⇒ http://bit.ly/2w2dH92 ■ 帝国データバンクは24日、人手不足に関する企業の動向調査結果を発表した。 「正社員が不足している」と回答した企業は、2016年7月の調査に比べ7.5ポイント増の45.4%となり、06年5月の調査開始以来の最高を更新した。人材難はIT関連業種などで深刻化しており、企業活動を制約する可能性もある。 今後の経済成長に向け、「働き方改革を進め、性別や年齢にかかわらず働きやすい環境を整えることが重要だ」と分析している
◆ 要するに、良いものは高い。この感性が大切。
特に、“人”にしかできないことをやってもらうのは高くつく。でも、人にしかできないことをしてくれるなら、少しくらい高いお金を払っても良い。[#人は高い]
弁護士や医者やボディガードやコンサルなどの専門能力のある人を雇うと高い。当然です。その能力を身に着けるには、その人は自分に大きなお金と時間を投資しています。
そんな人を安く使うのは、そもそもが無理というものだと達観すべきなのです。まぁ、これは極端な例ですが、人にしかできないサービスなどはその他にも多い。
◆ 私のバイト先であるコンビニ弁当などの生産も例外ではありません。
コンビニ弁当などは、自動化がやりにくい生産工程なので“人海戦術”で生産します。もちろん、機械でやれる部分は機械でやりますが、人の関与が必要です。[#人海戦術]
まだ、人工知能ロボット的な生産機械はありません。私が現場にいて感じる感触では、たぶん、無理だと思います。
原材料の質の維持や研究開発などには力を入れているし、店舗への配送費用もバカにならない。だから、コンビニ弁当は高い。でも、便利だから消費者は買ってくれる。
ところが、実は、そこで働いている人の賃金は最低賃金スレスレのレベル。仕事が大変な割には安い賃金しかもらえないので、定着率はすこぶる悪い。
私の感覚で言えば、多くの人が喜んで働いてくれる賃金にするには、商品価格をあと2~3割上げないとどうにもならないと思います。
そうは言っても、価格を上げれば売れなくなる恐怖もあるし、競合他社もあって、価格を上げるにも上げられない。“ジレンマ”。こんな例は、少なくないはずです。[#ジレンマ]
◆ “物価が上がるのは悪いことではない”という国民的合意も大切なのです。
わが国は、終戦後から一貫して“コストダウン性善説”の価値観の下で製造業を振興してきました。なので、価格が高くなることに異常なほど抵抗感が強い。[#コストダウン性善説]
全く同じものなら価格は安い方が良いのは当然。でも、消費者が真に求めている付加価値のあるものなら、価格は高くても良いのです。
欧州諸国のいわゆる“ブランドもの”は、目の玉が飛び出るほど高い。でも、良く売れています。それは、それを求めている消費者がいるからです。
私の説を実践すると、物価全般が上昇してくると思います。でも、それは悪いことではないのです。わが国は、物価全般に対する価値観の修正も必要になってきています。(→ 注1)
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●(注1) 物価全般に対する価値観の修正も必要ということについては、2017.4.12のブログ 『最低賃金は1時間1500円、為替は1ドル100円でいい』をご覧ください。[→ http://bit.ly/2pjGeEA ]
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