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思考力を磨き上げた優秀なリーダーにこそ、体験して欲しい「対話」の力

2022年も4月に突入し、新年度が始まりましたね。年明けに定めた一年の方向性を踏まえて、今年度はどのように過ごしていくか?に想いや考えを巡らせた方も多いのではないでしょうか。

新年度のに思いを馳せるときは、とても前向きになり、ワクワクするものですよね。ただ、もしかしたら、仮に置いた答えを目の前に、なんだかモヤモヤした感覚や、確信の持てなさを感じられている方がいらっしゃるかもしれません。

このnoteでは、考えても考えても、モヤモヤが晴れず、自分の想いや考えに確信が持てないと感じられている方向けに、一旦アプローチを変えてみませんか?というご提案をしてみるものです。

具体的には、昨年度に私が所属している会社で取り組んだ人事施策とともに、その施策の背景にある考えを紹介させていただくことで、「気づける」状態を保つ、磨くためにヒントになればと考えています。

ぜひ、思考が得意で、説明も上手く、答えを導き出すのが得意で優秀な方に読んでいただき、ご自身の本質に触れ、(革新ではなく)確信的な自分自身の状態作りに役立てていただきたいです。

パーパスに関する組織開発の施策

多くの方をモヤモヤさせること、確信を失わせていることの原因は自分自身との「対話」不足です。もう少し言うと、「ジャッジメントを手放すこと」「より微細に観察すること」「気づきを表現すること」ができていないことです。そのための具体的な方法論として、よく紹介されるのは「コーチング」や「瞑想」です。

これに関連して、私が所属している会社で取り組んだ人事施策について触れさせていただきます。

なお、私は2021年4月から、人事部の組織開発(HRBP)に従事してきました。この一年、リソースの多く使った施策が企業文化の醸成(パーパス・バリューの浸透)を目的としたものです。特にカルチャーブックの制作と、自社に所属する意義を言語化するワークショップの開催です。

パーパス経営・カルチャーブックの制作

一昨年に言語化・公表されたグループ全体のパーパス。

そもそも、パーパスは組織運営上、とても重要なものです。なぜなら、パーパスはそのまま、人々が集う理由になるからです。人が集うには意識・無意識問わずに理由があります。その理由を言語化して、意識的に組織運営していこうというものもがパーパス経営です。

今回制作したカルチャーブックは、パーパスを様々なメディアで触れ、従業員接点が多くなった流れの中で、一旦集約して表現してみようという狙いがあったものでした。

従業員が自社に所属する意義を言語化するワークショップ

言語化したパーパスの理解・共感をさらに深めていただくためにカルチャーブックを制作したのちに、役員・従業員の皆さんが「自分自身が自社に所属する意義を言語化するワークショップ」を行いました。

ワークショップを運営していく中で、重要なグランドルールを定めました。それは「良し悪しや答え探しを手放し、感じることを大切にする」というものでした。

業務を離れ、いくつかの問いを用意し、自分の中に何があるかを見つけにいく取り組みを通じて、改善点・反省点はあるものの、多くの方に「自社に所属する意義」についての気づきを得ていただけたと感じています。

経営陣のミライリアル (自社に所属する意義)

施策の背景にある考え

このようなパーパス経営を軸にした、組織開発施策、特に対話型のワークショップを設計していくにあたって、背景にある考えをいくつか紹介させてください。

ちなみに、ここから記載することは、2021年秋から2022年春にかけて受講したZaPASSのコーチ養成講座とマインドフルネス瞑想による学びも色濃く影響を受けたものだと感じております。師匠、同期など関わっていただいたことに深謝。

女性性と男性性の統合

女性性と男性性の統合

暮らしの多くの場面(特に会社)では、思考・説明・答えといった男性性が強い活動/アプローチが求められる。でも、本質的なことがしたければ、まず、感じる・聴く・受け取るといった女性性が強い活動/アプローチから始める必要がある(時間がかかる)。

端的に言えば、「感じたことを言葉にする」という順番・統合が必要。どこかに書いてあった(すでに言語化された)ことを編集しても、本質にたどり着くことはできない(不思議とワクワクしない)。

5つのレイヤーを「感じる」

5つの意識のレイヤー

より微細に自分の中を観察する。身体感覚、感情、思考、心の声(直感)そして、それらを俯瞰するメタ意識。普通に過ごしていると、思考が中心になる(男性性の話)。

これによくて、俯瞰するメタ意識が加わる程度。身体感覚・感情・心の声(直感)はあまり重視されないか、思考とごちゃ混ぜに取り扱われているケースがある気がする。特に感覚・感情は思考や直感に気づくヒントになる。

思考中心に働いていると感じる方は、是非、感覚・感情・心の声を観察することを意識していただきたい。それがそのまま自分をアップデートすることにつながるから

5つの大切なこと

大切にしてほしい5つのこと

女性性と男性性の統合、5つのレイヤーを感じていくために、大切にしたい5つのことをまとめたものです。「心理的安全性を確保するためには?」「創造性を発揮するには?」とう問いとともに、言葉を眺めていただくと、ふむふむと感じていただけるかもしれません。

その他のアプローチ/方法論

コーチング以外に役立つこと

対話すなわち、コーチング的な手法を前提に文章を書いていましたが、実は、コーチングと親和性のある取り組みがあるので、ご紹介させていただきたのが、生活習慣の改善、瞑想・ジャーナリング、感謝です。

おわりに

コーチ養成講座の受講の終わりのタイミングで学びをまとめていた中で、ふと書きたくなってしまい、noteしてみました。

私自身、「思考」「説明」「答え」を優先するスタンスでいるんだな、それがモヤモヤや確信のなさに繋がっているとも言えるのだなと最近感じたばかりでございます。今もこれからも、探求の道半ばで、気づいていく道の最中ですが、どなたかのインスピレーションになればとご紹介させていただきました。

このnoteで書いたことは個人にも組織にも、「らしさ」を発揮するために、非常に重要な取り組み、考えになると思いますので、ぜひ、探求の道をともに歩めたらと思います。ありがとうございました。


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