
#11 CFOは何を考えているのか
CFOには様々な業務がある上、会社のフェーズによって、求められる役割が異なります。例えば、ユーグレナ・リアルテックの永田さんは、以下のようにCFOを類型化されていました。
1立上特化型CFO
— 永田暁彦@ユーグレナ&リアルテック (@NagataAkihiko) June 8, 2019
創業期の立ち上げ特化型
2IPO特化型CFO
上場2年前入社、上場後2年後退社、何社もグルグルする人
3市場特化型CFO
上場後のPOやIRに得意領域を持つ人
4自分の城型CFO
上場一定後にCVCか子会社始める人
5生涯右腕型CFO
上場前からずっと支えて副社長化する人
上場前と後でで良いCFOの役割は違う
— 永田暁彦@ユーグレナ&リアルテック (@NagataAkihiko) June 3, 2019
上場前のCFOはCOOにジョブチェン可能なユーティリティ系。頭と体力とセンス
上場後のCFOはファイナンス特化型で市場との対話が重要
CFOを探すなら人物像の解像度を上げる必要ある
このようにCFOの定義や役割は様々です。なので、今回は、CFO・CFO経験者が書いた記事を通じて、CFOが考えていることは何か?そして、CFOとは?という問いの答えを探っていきたいと思います。
CFO業務とは
CFO業務は一口に会計・財務領域といっても、その中を見ていくと、財務会計、管理会計、IR、内部統制など多岐にわたります。これらは、3つの点で共通点があります。
ひとつは会計数値に基づく活動だということ。ふたつめは企業の戦略目標の達成の為に行う活動だということ(下図のno.0とno.1を参照)。そして、最後のひとつは、社内外のステークホルダーと対話・共創を行うことです。
このことから、「CFO業務はCFO業務は戦略目標達成の為に会計数値に基づき社内外ステークホルダーとの対話・共創すること」ということが出来るでしょう。
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以上が私なりのCFO業務の整理です。一方で「CFO業務とは何か?」という問いに対する明確な答えはありません。そのことから、様々な方々が考えていることを参照しながら、「CFO業務とは何か?」という問いに対する答えを探していきましょう。
OLTA株式会社 取締役CFO 浅野さん
MCから楽天で財務・IRを担当されて、オルタナティブなファイナンスサービスを提供するOLTAの取締役CFOを務めていらっしゃる浅野さん。CFOの活動目的を「会社が持つ顧客価値、事業価値を、社内外の皆さんと『協創』しながら、サステイナブルな企業価値へとつなげていく」とされています。
また、CFO業務への考え方はとても勉強になる一方で、twitterは、業務以外のJリーグ、鉄道など、幅広い話題をマニアックに紹介されているのも面白い。
Wantedly株式会社 取締役CFO 吉田さん
有名になってしまって寂しい限りですが、去年、次々とWantedlyでアップされていたコーポレート業務やビジネス分析に関する記事で勉強させていただいております。私が特に好きな記事は以下の2つ+1でございます。
株式会社ヒトカラメディアコーポレートサービス部 乙津さん
骨董通りで縁のある乙津さんの「上場準備」に関する記事は必読で、コーポレート構築の際の勉強になります。
加えて、実は匿名の質問サービスでくる質問内容についての話が一番面白い話かもしれません。リアルにお会いすると色々と聞かせてくれます。
現在は、ヒトカラメディアでコーポレートの責任者を担当され、絶賛右腕を募集中とのことです。
おわりに
という具合に、CFO・コーポレート業務を考える上では、各種業務の内容は何か?という問いはもちろんのこと、その業務を行う目的を理解することが重要だということを改めて感じています。
そして、それは、達成すべき戦略目標は何かであったり、整合させるべき他の戦略施策の理解をすることと同義です。
以上のようなことを行なっていく上で、ウェブ上で、何人もの方が知見を共有してくれているので今回は勝手ながら紹介させていただきました。
CFO・コーポレート業務の理解につながればと思います。