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おもいで-踊り場事件 第一話
我が家には様々なルールがあった。一部、ざっくりと紹介しよう。
「門限は5時!」
父「一分でも遅れたら、締め出すからな」
家から二分の公園で遊んでいて、気づくと5時になっていたことがあり、「あっ!やべ!」と思い家に帰る。
5時2分。まさかとは思ったが、
開かない
「お小遣いの範囲で生活しろ!」
父「月々のお小遣いは、一年生は100円、二年生は200円。六年生で600円だ。
いいか。俺たちは何のためにお前に金を渡しているか考えてみろ。
社会に出た際、限られた資金の中でやりくりをする、その予行演習の為にお前に金を渡している。従っていかなる理由であろうと、これを超過する額の支給は認めない」
うるせえ
100円に悶え苦しんだ日々、後にも先にもあの時しかねえよ!!
しかも近くの駄菓子屋の10円チョコ10個で金も一緒に溶かしちまったよ!!
当たると100円分商品券なんだ!!
ギャンブルだよ!!なけなしの金を増やそうとした必死のギャンブルだよ!!お前が教えたかったのはこれか!?えぇ!?
「ゲームは一日30分!」
父「十分だろう」
圧倒的ファック!!!!
そんな中でもとりわけ、破ってはいけない掟があった。
「友達を、家にいれないこと」
両親共働きだった我が家は、「こどもたちだけで、家にいたとき何かあっても助けに入れる大人がいない」との理由で家に友達をあげることを禁止していたのだ。
比較的わかりやすい理由。
しかし、ヤマギシ少年にはある疑問が残る。
"何か"って、ナニ?
空き巣?こどもがいるのに空き巣?それって人権侵害じゃね?
全頭脳(ほとんどケロロ)を大集合させて考えたが、"何か"なる事態がまったく想定できない。
そして両親が返ってくるのは7時ごろ。子どもが遊ぶ時間は、そう、5時まで。
これって、
これってもしかして、
やぶっていいんじゃね?
つづく
<前回>
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