見出し画像

1人1台タブレット雑感。

6月末から、ついにうちの太郎くん(小4)も学校からタブレットPCを自宅に持ち帰ってくるようになりました。
これは、子どもよりもウキウキワクワクと手ぐすねひいて待っていた母ちゃんの雑感であります。

まずは持って帰ってきたブツを眺めます。
備品管理のシールが貼ってあります。
「GIGAタブレット」って書いてあるのを見てちょっとプププとなりました。
いや、いいんですよ。いいけど、何かこう、何だろう、そこはかとなく香る中二病臭…。
実態が伴ってるといいですねえ…。

ところで、「1人1台タブレットの導入が遅れていることで、教育格差が広がってしまう!」と息巻いている保護者の投稿をSNSで見たことがあるんですが、そういう意見に関して私はちょっと疑問だったりします。
タブレットが導入されたからといって、いきなりそれで劇的に変わるってことはないと思うんだよなあ。
タブレットのあるなしよりは、学校や教える先生によって格差が広がるような気がしています。
そんなの気にするんだったら、頑張って設備の整った私立にでも行けばいいじゃんと思っちゃう。あ、それが格差か。

まあ、公立も私立でもお金があろうとなかろうと、全ての子どもがタブレットを使うことが出来て、いろんな情報にすぐアクセス出来るようにするというのは格差を解消する1歩ではあります。
「GIGAスクール」とかそんな言葉でわざわざ表現しなくても、当たり前に使える世の中に早くなればいいんですけど、なんだかまだまだ微妙。
あれ、やっぱりそこはかとなく香る中二病臭…(違…わない?)

一応、PTA役員をやっていたこともあるので、ついつい現場を思いやって現場にはキツイこと言わないであげてよ…と思っちゃう。
「端末が来たからといって、じゃあその次の日からすぐに使うことが出来るかと言ったら、そんなことはないんです。」
という話を、校長会の先生が言ってた時期があったなあと。
公立小学校なんて、ICT支援員さんは2人くらいしかいなかったりするんですよ。その支援員さんが全校生徒分(太郎の学校だと約500台)のタブレット端末の設定をせっせとやるとか、思い浮かべただけで気が遠くなる。
必要なアプリをインストールしたり、フィルターかけたり。
学習支援ソフトなんかのIDパスワードの設定も支援員さんがやるんだとしたら、恐怖しかない。怖い。どんだけ時間かかるのそれ。
太郎くん、自分のID・パスワードが記載されたA4サイズの手紙を持って帰ってきたんですけども、つまりこれ先生か誰かが自分のクラスの子どもの分だけちまちまと文書作成して印刷したってことだよなあと、手紙を見て震えました。
現場にしわ寄せェ。

あとこれ、卒業時に返却するので大事に使ってね♪って感じなんですけど、1年から6年まで同じ端末をそのまま使えると思ってらっしゃる…?
せいぜい3年で色々無理なんじゃ…??
大事に使ったところで、無理なんじゃ…???

そんなこんなの感想を持った中、先日とあるイベントを見つけたんですよ。

文部科学省と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が連携して、GIGA スクールと宇宙飛行士が連携した教育活動「GIGA スクール特別講座~君も宇宙へ!~」を行います。
JAXA油井亀美也宇宙飛行士や現在国際宇宙ステーションで船長を務める星出彰彦飛行士とともに「宇宙での水や食べ物の動き方と食事の仕方」について学びましょう!
以下のYouTubeチャンネルにて視聴できます。
https://humans-in-space.jaxa.jp/event/detail/001530.html

あら、おもしろそう!
GIGAスクールと連携か!
よーし、じゃあ、太郎が持って帰ってきたタブレットの出番だぞ〜ってな感じでいそいそと取り出したんですけど…。

太郎「YouTubeは見れないんだよ」

ガッデム!
意味ない!
文科省は先走ってるけど、現場が追いついてなぁい!!
ええ、自宅のタブレットでYouTube視聴しましたよ。
結局、タブレット配ったところで制限が多いんだから教育格差はそのままということですね…。
てか、学校がYouTube制限かけてるの知らないの?文科省。
せっかくJAXAと連携とかいう面白そうなコンテンツ作ったのに、この結果はお粗末じゃないのかなあ…。

盛大なオチがついて、お後がよろしいようで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?