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創作意欲をくすぐる漫画

最初に前置きしておくと、『左利きのエレン』のことは書かない。

あと、私はバスケ部なのに『スラムダンク』を読んだことがないという希少な人間だ。おそらく、この条件に該当するのは私しかいない。N=1だ。「バスケ部なら絶対に読んだ方がいい!」「人生の半分は損してるよ!」という同調圧力が強くなればなるほど、読みたい意欲が消えていく天の邪鬼体質らしい。だから、死ぬ前の楽しみにとっておく

要するに、漫画はぜんぜん詳しくない。読んだ漫画は基本的に面白いと思う質だ。故にたくさんの作品の中から選んだわけではないことも、前置きに追加しておきたい。(保険)

というわけで、何かやらないといけないことはあるんだけど、どうしても怠くて何もする気にならない時に、「モチベーション維持のため」という免罪符になるであろう漫画を紹介します!with 個人的に好きなシーン

ランウェイで笑って(完結済)

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ライバル綾野遠が主人公を認めたイケメンシーン

主人公は2人。ショーモデルとしては、身長の小さいモデルの女子「藤戸千雪」と、服を作るのが大好きで、家庭的な芋臭い陰キャ男子「都村育人」が、それぞれパリコレのモデルとファッションデザイナーを目指すというサクセスストーリー。身長というハンデを抱える千雪、貧乏というハンデを抱える育人の2人の主人公が、ねじれて・並行して・交わって挫折や逆境を乗り越えて夢に近づいていく。『ご近所物語』『Paradise Kiss』以来のファッション漫画でしたが、これこそが金字塔…!一癖も二癖もあるサブキャラたちも魅力的です。育人を見てると、頑張らなきゃ…と思えてくるはず!

BLUE GIANT(連載中)

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大雪でも練習を続ける主人公

まさかの第二部である「SUPREME」から読み出すという失態を犯してしまった、ジャズを題材とした漫画。第一部は日本、第二部はヨーロッパ、そして第三部「EXPLORER」はアメリカが舞台と、主人公の成長に応じて舞台が変わっていく。紙なのに、主人公「宮本大」の力強いサックス音が聴こえてくる。「継続は力なり」を体現するような主人公を尊敬してやまないんですが、

夢は、口に出すと強い。

というジャンプの広告にもあったように、「世界一のジャズプレイヤーになる」という夢を、ずっと口に出しているところもカッコいい。

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ひとつのバンドに縛られず、新しい活躍の場を求めるというジャズの文化があるらしく、最高の演奏ができたのに解散という切なさがあるのも醍醐味の漫画です。

四月は君の嘘(完結済)

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1話 / 宮園かをりが何故か泣いているシーン

同じく音楽を題材にした漫画で、こちらは中学生のピアニストとヴァイオリニストが主人公。アニメにも映画にもなったので知っている人が多いと思いますが、こちらは努力型というより才能型。とあるトラウマで、ピアノが弾けなくなった神童「有馬公生」が、同い年のヴァイオリニスト「宮園かをり」と出会い、共鳴し、成長する姿を描く。たぶん全米は余裕で泣く。ぜんぶ読んだ後に、もう一度、1話を読んで欲しい作品。

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オレも好きです

ブルーピリオド(連載中)

美大を目指す高校生「矢口八虎(やとら)」の物語。頭の良いリア充なのだが、思春期特有のモラトリアム全盛で、虚無感や焦燥感を感じていた八虎。そんな中で、美術と出会い、東京藝術大学という狭き門へ挑戦するお話。

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「好きなことは趣味でいい」これは大人の発想だと思いますよ

美術のうんちくはもちろん、実際に美大生が描いた美術作品も登場したりする本漫画。仕事柄、校了のスケジュールがどうなっているのか気になって仕方がない。雰囲気はクリープハイプ『栞』とタイアップしたMVを見てもらえれば!

好きなものと向き合う、すべての人へ。

という冒頭からはじまる、アルフォート×YOASOBI×ブルーピリオドのコラボも、良すぎて震えるので見ましょう。こっちは「見てもらえれば」ではなく、「見ましょう」

『ハチミツとクローバー』の、どちらかというと”ほのぼの”した美大ではなく、いい意味で”ギスギス”してるのがリアリティがあって良い漫画です。

バクマン。(完結済)

むっちゃくちゃ絵が上手い真城最高と、賢いアイデアマンである高木秋人の、2人の少年がコンビで漫画家を目指していく物語。『バクマン。』で”漫画ができるまで”を知った人も多いんじゃないかと思えるくらい、事細かく漫画の裏側を描ている。漫画内で考えた、シュージンのアイデアは本当に漫画化して欲しいくらい面白い。

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サイコーがぶっ倒れたのに、連載を続けようとしたシーン

あんまし関係ないですが、実写版『バクマン。』のTVCMに“ジャンプ声優”が集まっているの、良くないですか?アニメ化にこだわってた主人公の2人へのリスペクトがあって素敵だなあ、と。「友情篇」「努力篇」「勝利篇」「恋篇」というタイトルも好き。

宇宙兄弟(連載中)

前述した「ファッション、音楽、美術、漫画」のような、直接創作とか関係ない宇宙を題材にした漫画ですが、兄・南波六太と弟・日々人が、兄弟揃って月に立つことを夢みて奮闘していくストーリーは、頑張る気持ちを鼓舞してくれる。特に、30歳を超えてから「宇宙飛行士になりたい」という壮大な夢に挑戦するムッタの「人望とアイデア」で、様々な壁を乗り越えていく姿が痺れる。

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本気の失敗には価値がある

宇宙兄弟と言えば、アニメの主題歌にもなった『Feel So Moon』のMVが、本をモチーフにした面白いやつなので、ぜひ。無印良品の壁掛式CDプレーヤーってやっぱりエモいよね。個人的人間国宝・深澤直人。

さいごに(完)

あれ?「藤戸千雪と都村育人」「有馬公生と宮園かをり」「真城最高と文才高木秋人」「南波六太と南波日々人」と主人公が2人の漫画が多くなってしまいました。たまたまかもしれませんが、創作において切磋琢磨できる仲間って大事なんでしょうね。

あと、以下の記事を書いた漫画ヲタクによると、『重版出来!』もオススメとのことでした!サムネ以外はもっと評価されていい記事だと思うんで、ぜひ「見てもらえれば」。


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