文學界新人賞を目指す

3月末に応募予定だった文藝、すばる、新潮は諦めることとなった。「思うように執筆が進められず、考え方が変わったり、環境が変わったりしたためだ」と言い訳をしておく。

日記には「書くことをやめてしまおう」とさえ書いていた。小説はもちろん、noteもやめてしまおうと。あまつさえ、本を捨てようとすら考えていた。

やりたいことをなくしてしまえば悩みが増えることはなく、家庭と仕事に力を注げる。父親として、一家を支える者として本来はそうあるべきなのかもしれない。極端な言い方をすれば自分を押し殺す状態。

だが、自分を押し殺しきれなかった。不思議なもので、書かないと決めてからの方が書きたいという気持ちが強くなった。友人と話して「ああ、やっぱり自分は書くことを捨てられないのかもしれない」とも思った。書かなくても生きてはいけるが、やっぱり書きたい。応援されなくとも、ひっそりとでも。

1日に書ける上限が1000文字程度だとすれば、どうやったって文藝、すばる、新潮は諦めざるを得ない。4月締切の電撃大賞も難しいだろう。1年に1回しかないので名残惜しいが仕方あるまい。

目指している純文学の新人賞で残るは、文學界新人賞と群像新人文学賞の2つ。締切は文學界が9月末、群像が10月末だ。まずは締切の近い文學界から。

半年もあれば完成するだろうと高を括るつもりはない。書き上げられるかどうかではなく、書くしかない。書きたいのだから。

書きながら、より良い父親を、一家を支える者を目指す。自分を押し殺さずとも、家庭を蔑ろにせずとも理想は叶えられるはずだ。

長ったらしく書いたが、言いたいことはタイトルで完結している。文學界新人賞を目指しますというだけ。

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