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【俳句】雑十三句(その二)

カルディで珈琲しばく春の昼

瓶詰めの安納芋や春来たる

経年のaiboが踊る蝉時雨

海底を這う夢を視る夏木立

人形を組み立ててゐる夜長かな

そぞろ寒レンブラントの昏き陰

初嵐ざつくばらんに墓標立つ

表裏逆に着ていた赤セーター

寒の雨積もる話があるはずだ

音だけの世界にいたい冬景色

走つても孤独同士の木馬たち

人間が機械を演じるときは青

ほんたうに冷たいさうだ満月は

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