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カラパルユキハル
2021年12月1日 21:44
古本屋親指と人差し指に力がこもる。男は有り余る力を左手の拳を握りしめることによって、今の自分を支えているようだ。 ここは、とある下町の古本屋。 住み慣れた人でさえ、よく探してみないと、見過ごしてしまうほどの文字通りの古ぼけた本屋である。中に入ってみると、すぐ目に入ってくるものは、狭いスペースに入りきれないはどの本棚が所狭しと並べられている。まるで迷路のようだ。ここでは、隣の人と目の