RE∶佐々木敦『ニッポンの思想』書評の整理学
一度書いた書評は、振り返ると書評とは何かということを考えるライフログになる。
以前書いたのは、増補版『ニッポンの思想』が、時間を置いてバージョンアップされるその奇跡は、何らかの感覚があって、それ自体が哲学的な考察を伴う事でした。
増補版は、2010年代と20年代の進行形を追加していて、例えば千葉さん、國分さんで説明する。
すべての物事には、感覚がある。関係性が生じる。
本の書評の場合。
これは本の構成自体に、その書評の質が依存する。これは網羅的に書いた場合です。
これは、本の構成が、起承転結の4パートあるいは、3層構造のような、形式をそれに対応して書評すれば、ストーリーは出来るわけですね。
一方、網羅的な要約は、コスパという意味では読み手のニーズがある。本を時間をかけて読んで、ようやく手に入る知識。この瞬間の間際に至る行為、これは疲れる。
この点にて、自己主張を書評で行う難しさがある。需要と供給です。
ボトル(本)は与えられた、メッセージ・イン・ボトル(書評)は、それとは別の何かであり、かつ、テーマの一致を、なんなりと行なわければならない。
ストーリーに、付箋をはるような形で整理して短くまとめる。書評する
。これが関係性の依存という意味で、構造とストーリーでした。
そうすると、書評が、要約と要約プラスアルファに分類されます。するとプラスアルファの部分を拡大していけば、本になる。独自の思考になる。
この点では、本は、既存の何かが、独自の作品として成立するまでに変化したもの。そう定義できそう。これは、決して本が、ただ一人で成立しないということ。
完全なオリジナルは否定される訳です。
もう一度、構成自体に戻ると、起承転結の4つの、つながり方、そこが重要な気がします。
こういうのをアイデアとして、拝借しているということです。例えると。
スタートラインが引かれて、ヨーイドンの号砲で何かに押されて行くと、命がけの第一歩が促されて、その変化に恐れおののく事です。
その変化については、かく語りがたしという難解さがあるのですね。
ということで、ここまでです。
メッセージ・イン・ボトル(書評)へと向かう本のストーリー部分を、新たな解釈なりを行う創作(要約プラスアルファ)という点で第1目標としてあるのですね。
だから、この点を気をつければ、うまく表現が出来るかもしれないという事でした。
以上、佐々木敦さん『ニッポンの思想』から千葉雅也さん『メイキングオブ勉強の哲学』までの流れです。(佐々木さんは、インタビュアーとして千葉さんと関わっていました)
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