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職歴ロンダリング記〜前史/就職活動

大学時代のアルバイトに関しては下記。

今これを書いている時点で調べていると、1992年には「就職氷河期」という言葉が生まれていて、1994年には流行語としてメジャーになっていたようなのですが、私はそんな状況など全く認識していなかった状況で、大学4年となった1996年の5月にようやく就職活動を開始します。遅い。

上記によれば1997年卒は一時的に状況が緩和した時代だったそうですが、印象に残っているのは中小企業など、これまで新卒生に見向きもされていなかった企業が大卒生を獲得しようと躍起になっていたことです。
私もとある中小企業の説明会に参加したところ、会場が屋形船で(屋形船だった理由は別にあるのですが)それなりにコストを掛けているなというイメージが有りました。そういう点では、バブル時に内定学生を囲ってた企業のような手法をまだ引きずっているところもあったのかなと思います。

当時はインターネットがまだまだメジャーではなかった頃、就職はリクルートのような会社からカタログを取り寄せてカタログから探した企業に電話やはがきで連絡をし、会社説明会に参加していたように記憶をしています。
(今で言うリクナビは1996年にサービス開始したらしいですね。でも記憶にないです)
あとは、新聞広告。新聞に新卒向け応募概要が記載されていました。
エントリーシートなどまだ存在していない時代。
北関東の国立大学生だったわけですけど、やはり企業が多いのは東京なので、説明会に登録しては毎日片道2時間かけて東京まで通ってました。
片道2時間かかるということはその分交通費もかかるということ。全くプランなしに就職活動を始めてしまった私はお金がなくなって来たので、なんと、新たなアルバイトを始めてしまいます。
お金がないなら働けばいいじゃない、という発想。今思えばとんでもない話ですが。

新しいアルバイトは某総合スーパーの子ども関連売り場の夕方帯のキャッシャー。概ね17:00〜21:00の勤務です。
夕方なのでそんなに忙しくもなく。融通も効いたのですが、よく先方も就職活動中の大学生を雇ったもんだと思います。

ただ、毎日片道2時間もかけて通うのが嫌になっちゃったので、就職活動も5月のあいだ、1ヶ月間しかした記憶がありません。就職するつもりあんまり無かったんですね私。きっと。だってそれが嫌なら地元で就職すればよかったんですから。

1つだけ、6月に入って以降も応募した件があったのですが、それは某大手出版社でして、確か大きな会議室みたいなところで行われた1次の筆記試験(内容はある与えられたお題を使って500文字ぐらいの短文を作成するというもの)がなぜか通ってしまって面接まで進んでしまった件がありました。
なんですけど、就職活動についてあまり準備もしていない私、大した準備もせずに面接に望んでしまい、出版社の面接で聞かれるであろう質問に、ふわっとした回答をして、当然1次で落とされました。それでも面接に交通費として6,000円も出たというのが思い出です。6,000円ってことは特急代まで含まれている!さすが大手出版社!と感心したものです。

そんなこんなで、教職を取っていたので9月頃は教育実習もあったりして、忙しいし、卒論もあるしなんて言いながら周りにどうするのとやんややんや言われながらふわりふわりとかわしつつ、教職とりながらも教員採用試験も受けず、そのままついに大学を卒業しちゃったのでした。

総合スーパーの子ども売り場のバイトとコンビニバイトは続けていたので、絵に書いたようなフリーターの誕生です。

というわけで27年たった今でも聞かれてしまう、大卒時に就職しなかった理由は
・めんどうで嫌になっちゃった
・バイトとはいえ働いてお給料もらってるんだからいいじゃんと思ってた
ということになります。めんどくさかったなんて口が避けても言えませんがね。

さて、大学も卒業したので、次からは職歴ロンダリング記の本編になります。




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