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TOEIC L&R 550→630の学習記録 リーディング編・・・40代後半からの学び

30年ぶりに英語学習を始め、約半年ほどでTOEIC L&Rのスコアが550点→630点になった。もちろん、英語のレベルとしてはまだまだ低い。しかし、30年ぶりに英語学習を始めた割には健闘していると思いたい。

前回の記事で、リスニングの学習について振り返った。

今回はリーディングの学習について振り返る。

教材として使ったもの

どのような方法で学習したかと言えば、リスニング同様、ただひたすら公式問題集をやった。


少し話が逸れるが、リスニングに比べてリーディングの学習はかなりキツかった。“ながら聴き”でよかったリスニングと違い、リーディングは机の前に座る、いわゆる「勉強」だからだ。学生ならば当たり前の「机の前に座って勉強する」も、40代後半ともなるとすぐに心が折れる。ふだんはしない部屋の片付けをし始めたり、スマホを手に取ってしまったが最後、気づけば意味もなくネットを彷徨い何時間か過ぎていたり。(いや、待てよ。学生時代にも同じようなことを日々繰り返していた記憶があるぞ。これは年齢のせいではなく私個人の問題だ。)学習習慣ってやつを思い出すことが、もしかしたら最も大切なことかもしれない。しかし、意外な利点もあった。学習習慣のための試行錯誤については、また別の記事で振り返ってみよう。

リーディング学習で心がけたこと

550→630点までの学習では、あまり細かいことを気にしないようにした。リスニング同様、シンプルに次の3つだけを心がけた。

①わからない単語の意味を確認する
②公式問題集の解説に目を通す
③[Words&Phrases][Expressions]などにも目を通す

英語力の基礎を固めるという観点から言えば、この方法は少し問題があるかもしれない。なぜなら、文法事項などは全くわからないまま問題を解いていたし、解説を読んでもピンとこないことがたくさんあった。Words&Phrasesも、覚える作業はしなかったので、語彙力もさほど伸びてはいないと思う。が、最初から細かく勉強しようすると息切れしそうな気がして「無理はするまい」と決めた。

結果として、次のような力がついたと思う。

①繰り返し登場する単語には慣れることができた

公式問題集に何度も登場する単語は苦労しなくても頭に残った。中高生の単語テストのように、その単語だけ出題されて意味を答えろと言われたら無理だったかもしれないが、TOEICテストの場合、文の流れがあるので、ぼんやりした記憶でもなんとなく意味は憶測できる。長文問題であれば尚更、場面設定からも想像がつきやすい。これは知らない単語についても言えることだが、何度か見たことがある単語であれば、その語のもつ「雰囲気」を何となく覚えているものだと改めて悟った。

②よく知っている基礎的な単語の意外な意味を知った 

英語の学習をしていて混乱することの一つは、同じ単語にさまざまな意味があるということである。前回の記事でも書いたのだが、私は記憶学習が非常に苦手である。そのかわりと言ってはなんだが、感情やイメージに紐づいたものは記憶に残りやすい。英単語にしても、きっちりと日本語訳を覚えるというよりは「○○な場面で使われる○○な雰囲気の言葉」という記憶の仕方をしていると思う。日本語の場合、それぞれの漢字に意味があり、その意味を理解しているので知らない言葉が出てきてもイメージしやすい。英単語ももちろん、もっと多くの語彙に触れ、語源などを知っていれば同じようなことが可能だろうと思うのだが、なにしろ今の私はそのレベルには程遠い。けれども、よく知っている単語や日本語としても使っているような単語に意外な意味があると、それはそれで「なぜこんな意味をもつようになったのだろう?」などと考えると楽しく学習できる気がする。
↓ちなみにこのようなサイトもたくさんある。「英単語 意外な意味」などで検索してみるのも楽しい。


③問題を解くコツが少しわかった

TOEICの公式問題集では、青い字で丁寧な解説がされている。すべての問題について解説を読んでいると、どういうところで受検者を引っ掛けようとしているのかが何となくわかってくる。もちろんこれは試験のテクニックであって、本当の意味で英語力がついているとは言えないかもしれない。が、少なくとも問題を解く際に注目すべき点がわかってくるだけで、かなり取り組みやすくなる。また、形容詞と副詞の使い分け、文の中心となる動詞はどれなのかなど、英文を構造的に捉えることにも少しずつ慣れることができる。私のように、文法を説明されてもチンプンカンプンなタイプの学習者には、感覚を掴むことが必要だ。ちゃんとした理屈は理解できていないまでも、代表的な文法事項を感覚として捉えることには役立ったし、どこに注目して問題を見るかを掴んだことで解答のスピードも上ったと感じる。

まとめ

先にも書いたのだが、英語力をつけるという観点でこの学習法がベストかどうかはわからない。しかし少なくとも、TOEIC550点→630点というスコア帯、しかも英語に無縁だった40代後半の学習者の場合、あれもこれもと詰め込みすぎると続かないような気がして、私は公式問題集だけを2周弱(2周目の最後は時間切れになってしまった)やって2度目のテストを受けた。これ以外にも並行して英語に触れる機会は積極的に作っていたので、この学習だけでTOEICの点数がUPしたわけではないかもしれないが、公式問題集はなかなか役に立ったし、あれこれ手を出しすぎるよりはまず、一冊の公式問題集とじっくり向き合ってみるのが効果的ではないかというのが、現時点での私の率直な感想である。

このあと弱点を補強するために新たな取り組みを始めた。そのことについては、またの機会に書いてみようと思う。

※書籍紹介や情報紹介のためにリンクを貼っていますが営利目的ではありません。



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