ロストバゲージ


先月ポルトガルのリスボンに仕事で行きました。
コロナがあったので海外に行くこと自体3年ぶり、かつ初めてのヨーロッパかつ初めてのポルトガル。クリロナくらいしかイメージないぞとwww

そんな初めてのリスボンで、遭遇してしまいました。

ロストバゲージ・・・!

せっかくなので事件の経緯をかんたんにまとめます。

事件発生

4泊6日の行程で東京羽田を出発しました。

全日空→ヒースロー空港トランジット→ポルトガル航空(コードシェア)でした。両方ともエコノミーです。ウクライナ問題があったのでロシア航路は通れなかったこともあり、通常よりフライト時間が長かったのかな。トランジット待機も含めて合計で約20時間のフライトを経た夜21:45、ようやく到着したリスボン空港!とにかく早くホテルで寝たいなあなんて思いながら、ボーッとする頭とエコノミーでギチギチになってしまった下半身をケアしつつ、バゲージクレームで自分のスーツケースを待っていたのですが、待てど暮らせど出て来ません。

最初はバゲージレーン間違えているのかなとか思いながら、ウロウロしていたのですが、全然見つからず。そうこうしているうちに、周りに人がいなくなってきて。なんだか、僕のようにソワソワした人たちが目に付き始めたのが1時間後くらい。このくらいから「ロストバゲージ」という言葉が頭に浮かび始めます。聞いたことはあったけど、自分の身に起こるなんて思ってないし。対処方法も検討つかないし。ネットで調べながら待つものの、ネットの情報もクレカについてる保険がいいとか、航空会社に損害賠償すべきとか、が多くて笑

今僕が欲しい情報それちゃうねーん!!みたいな。焦りながらもスーツケースに入ってたものが無くなった状態を想像する。業務の企画書や名刺などもありましたが、何よりも一番痛いのは衣服などの日用品。。。明日から何着ればええんやろかwwwと。そんなこんなで、23時くらいには、ロストバゲージ確定!みたいなぴこーんが頭に浮かんでました。さて、どうするか。

対策編

その日にやったこと。

周りに何人かいた「ソワソワ組」の中から一番マトモそうな紳士を観察してました。名前も知らないけどオジサン、あんたについていくよ、という気持ち。
そしたら、オジサンが問い合わせ窓口みたいなところに歩いていったのでついていきました。そこにはいわゆる市役所の番号受付みたいな機械がありました。2つ機械があったから2つともゲットして早い方に行ったらええんかなと思いました。そこもめっちゃ行列。どんだけロストバゲージしとんねんと。
受付番号をゲットして待つことさらに1時間。ようやく片方の番号札が呼ばれたので窓口に行きました。航空会社はどこかと聞かれたので、エイエヌエイと伝えたら何故か怒られる・・・。ここじゃなくて隣だと言ってるようだ。あ、2つあった受付番号札は航空会社ごとに分かれてたのね。ごめんごめん、怒らなくてええやんけ。
そして更に待つこと1時間。ようやく来ました。この時点で1:00くらいだった気がする。カタコトの英語で起こったこととスーツケースの特徴を伝えたところ、多分ヒースローにあるのでは、みたいなこと言ってました。なので、連絡先を書いたらホテルに届けるよ、みたいなこと言われ、worldtracerというサイトの案内と問い合わせ番号をもらいました。見つかっていないことと、日用品無しでこれから4日間過ごさないといけないという状況が全く改善されてないにもかかわらず、なんか少し安堵。医者行って大した診断もされずに風邪っすね、と言われてもなんだか安心するあの気持です。多分。

長時間フライトと不安とストレスを経たへとへとの状態で1:30頃ホテルにチェックイン。チェックインして気づいたのは、歯ブラシセットとひげそりが部屋になかった!当たり前だけど旅館によくある寝間着も!とにかく疲れていた僕は、しょうがないから、全裸で寝ました・・・。だってしょうがないじゃん、翌日も同じ服着ないといけないから・・・。少しでもパンツ乾燥させておきたかったんだもん。。。まさかリスボンで全裸で寝る日が来るとは思いませんでした・・・。

翌日・・・

翌日、多少の臭さは我慢して(周囲にも我慢いただきwww)とりあえず昨日と同じ服装で仕事に行く。そこそこカチッとした会議にでるために出張したのですが、長時間フライト用のすごいラフな格好で現れた僕を温かい目で見守ってくれた同僚に感謝。
ちなみに、髭剃り歯ブラシはホテルのフロントでインスタントなものをいただけました。ただ、髭剃りは肌が合わず剃刀負けで血だらけ、歯ブラシはデカすぎて口のわきが切れてこれまた出血。最悪。
(コンタクトレンズを手荷物で持っていたのは本当に不幸中の幸い。これがなかったら終了でした)

その日、たまたま近くにあったショッピングセンターに昼休みにいき、
C&Aというショップでジャケットパンツワイシャツに加えて下着類一式を購入。これで明日は乗り切れそうだ。
そしてこうしている間、例のworldtracerを常にチェックするもステータスに更新なし。見つかってないってことなのかな?と思いながら、できることがないから待つ。


それ以降・・・

いろいろ調べてみると、バゲージがどこにあるかに関しては、空港マターのようだったので、英語ができる日本の友人に、ヒースロー空港に問い合わせてもらうも、全然つながらないとのこと。一方でロストバゲージの責任の所在は最終到着地点に送った航空会社、つまり今回のケースではポルトガル航空のようでした。なのでこちらにも問い合わせてもらうも、たらい回しの模様。
そんなこんなで僕はというと、責任問題はおいといて、この旅をどう乗り切るかが大事だったので、バゲージが出てくる可能性と出てこない可能性両方の想定が必要でした。すごいざっくりいうと、

  • 服をもう少し買うか

  • お土産をどの分量買うか

  • 買った服やお土産を入れて持ち帰る用のスーツケースを買うか

あたりがめっちゃ悩んだ点でした。特に土産はワインやオリーブオイル、イワシの缶詰など重量があるものが多かったので、さすがにC&Aの紙袋じゃ切れるなあと思いながらwww
そんな中、3日目は、初日のトップスと新しく買ったボトムスで過ごすというニオイ対策コンビネーション。この逆パターンでもう1日行ける自信が付きました。
そして、3日目の昼にようやくworldtracerに更新があり!「見つかったのでホテルへ送るプロセスに入った」とのこと。
記載されている到着日は本日!
ということで安堵し、自分のなかでバゲージが出てくる可能性を80%くらいに上方修正。この時点で、新しく服を買う可能性と、新しくスーツケースを買う可能性を消しました。最悪の可能性として、僕がホテルを出発したあとに届くということ想定しましたが、それならそれで日本に帰ってから考えよう、と割り切りました。お土産はC&Aの袋にガムテープでなんとかいけるやろと笑

その日の夕食を終えてホテルに帰った時点でも届いておらず。。。
とはいえ、半ばあきらめの境地というか、戻ってくる可能性の方が低いだろうなと思っていたのでしゃーないか、くらいに思ってました。だいぶメンタルが鍛えられております。
そして目覚めた翌日。
なんとホテル受付に届いておりましたワタシのスーツケース泣泣泣泣
全く活躍ができなかったワタシのスーツケース泣泣泣泣
帰国日のホテル出発時間3時間前にようやく届いたスーツケースに、
紙袋に詰めたお土産をパッキングして、そのまま帰りましたとさ。
おかげさまで自宅についた時の片付けがめっちゃ楽でしたwww
だって行きに詰めた状態、そのままなんだもん。
いやー、しかし、ひどい目にあいました。
言葉は聞いたことがありましたが、まさか自分の身に起こるとは。
滞在中は責任や補償云々よりは、不安と戻ってきてほしいという思いでいっぱいでしたが、いままさにポルトガル航空と事後交渉中!

事後交渉

ポルトガル航空の代表問い合わせ先に連絡し、今回の経緯をつたない英語で説明すると、数日後にレスがあり、また別のメールに問い合わせてくれとのことでした。
そして、案内されたメールアドレスに問い合わせると、2週間ほど連絡なし。ようやくレスが有ったと思ったら一番最初に問い合わせたメールアドレスに連絡してくれと。なんやこれ。
今度は2つのメールアドレスに問い合わせてどっちやねん、と聞いているイマココ。
ひどくないですかポルトガル航空。もし対応方法についてアドバイスあれば教えて下さい!


振り返りと反省

いかがだったでしょうか、このロストバゲージ。聞くところによると大型ハブ空港はコロナ中の人員整理を受けて、いま人手不足のようですね。

今回、自分の気付きはこのくらいです。

  • 機内に持ち込む手荷物には貴重品は当然として、コンタクトやメガネ、ワックスや歯ブラシなどの携帯用トイレタリー一式は持ち込んでおくべき。

  • さらに、一日分くらいの衣服下着も入れておくべき。

  • ロストバゲージっぽいなと思った瞬間に、かならずどこかにある窓口に行くべき(僕はこの初動が遅れたことで感覚的に2時間はロスしました)

  • 困っているときや怒ってるときは、下手な英語よりも日本語がベター!こっちのほうが感情が伝わります。

  • ロストバゲージにより滞在中に買わざるを得なかった商品のレシートは航空会社との事後交渉のために保管

  • 荷物が出てこない間の不安な気持ちはやむなし!トレース状況を見ながら論理的に整理するしかない!

少しでも同じ状況に遭遇した人の役に立てばと思います。


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