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不穏破壊5

「不穏破壊」とは、筆者による雑記シリーズの名称である。周囲でちょっと落ち込むことがあった時、気を紛らわせるためにパーッと書いて公開するものだ。

……

「俺たちのインフラ」ことニコニコが危うい。わたしはニコニコで動画投稿者として活動しているので、日々ヒヤヒヤしながら過ごしている。うお〜、このままでは6月30日投稿予定の動画も割と危ういぞ。どうしよう。

角川へのサイバー攻撃という形で、不穏が傍までやってきてしまった。
だからこそ、今日も書く。それによってもたらされる鬱々とした感情を、木端微塵に破壊するために。

ニコニコ運営さん、がんばって〜!!!


こわい映画

「告白 コンフェッション」を観に行った。

本当に良かった。

内容はミニマルでコンパクトなシチュエーションスリラー。74分というかなり短い尺ではあるが、その中に張り詰めた空気感と凄まじい展開をこれでもかと詰め込んでいる。初っ端から手の中に汗をかいていたし、その湿り気が握り込まれたまま最後まで乾くことはなかった。

当然かもしれないが演技も凄まじかった……! 生田斗真さん演じる浅井の「……そうか」という相槌の、その間!! これがすごく気まずくて、見ていてつらい。良かった。

あと、奈緒さんね。奈緒さんがかわいい

かなり最悪なストーリーを追っていたはずなのに、帰りに抱えていたのは「楽しかったな~」という感想。家に帰るまでの間で新鮮な感情が失われてしまうのが惜しく、電車に揺られながら一気に感想文を書きあげたほどだ(以下がそのリンク、核心的なネタバレはなし)。

以前は怖いものを自分から観にいくなんて考えられなかったけど、最近かなり耐性がついてきた。「初恋ハラスメント」「イシナガキクエを探しています」などのモキュメンタリーホラーが流行して、ライトな作品を観る機会に恵まれたのが大きいかもしれない。
いろいろな作品を観ていく中で自分が楽しめるホラーと苦手なホラーのジャンルが違うことに気づいたし、より解像度の高い視点を持って作品選びができるようになった気がする。

この映画は恐ろしい。PG12判定ではあるけど、これを小学生に見せるのは気が引ける。でも本来ホラーが苦手だったはずのわたしにとっては大当たりの作品で、良いものに出会えた喜びを胸に劇場をあとにできた。

映画の内容に全然言及してなくて申し訳ない。詳しい内容についてはほかの記事に譲ろう。
繰り返しにはなるが、ほんとうに良い映画だった。上映している間にもう一度観にいきたい。


大節制時代

最近、白湯を飲んでいる。

転職した直後はお茶を作って飲むことが多かったのだが、お恵みでいただいたティーバッグが切れてからは白湯に切り替えた。

白湯を飲み始めた理由は単純、節制のためだ。なるべくお金を使いたくない。

今の時代、妙に物価が高いよね。わたしは必要なものか好きなものにしかお金を払いたくないので、3ヶ月ほど前から帳簿をつけはじめた。お金の使い道が可視化されることで、自分に必要な分だけきちんと悩んで買う意識が生まれた気がする。無駄遣いを減らして穏やかに暮らしていきたい。

とはいえ、節制をしている理由はあくまでも「楽しいことに使うため」。将来のための貯金などでは決してない。わたしって享楽主義者だからさ、未来のこととか考えてられないんだよね。面倒だし。

いまのところは、UTAUの同人即売会に向けてお金を貯めている。初めてのサークル参加で、印刷代や準備費用などがかさむからだ。できるなら少しでもページ数の多い、自分にとって納得のいく良い本を作りたい。

あとは、もっと友達と遊びに行きたい。できるだけ長く一緒に遊び続けたいと思ってるし、お誘いもあまり断りたくない。
ソシャゲの推しコラボが復刻したら、こころゆくまで課金もしたい。スタバの新作もなるべく飲んでおきたいと思っている。お金は限られているが、その中でやりたいことがたくさんあるのだ。

……節制とは?

まあでも、節制生活はかなり順調にいっていると思う。
初めは飲むのに抵抗があった白湯も、少しずつ馴染んでおいしく感じられるようになってきた。体が温まるので、エアコンの効いた部屋で体温を調整するのにもちょうどいい。

節制してこそいるけど、遊びに誘われたらどこまでも行くつもりだ。いつも仲良しのみんな、どうかそのつもりで。


雀卓と世界

おととしの秋、わたしは「アカギ」と出会った。

アニメを再生する画面の向こうでは、ヒリつくような卓上の死闘が繰り広げられている。そしてその先に、驚くべき展開とカタルシスが待っている。主人公のアカギは雀卓の前からほとんど動いていないのに、対面に座る相手の頭の中身を鮮やかに暴いてみせる。……
気が付いたらわたしはアカギの虜になっていた。それまで麻雀のことなんか何一つ知らなかったのに、だ。

わたしの熱狂を傍で見ていた有識者から詳しくルールを教わり、それなりに遊べるようになったのはその半年ほど後のこと。つまり作品と出会って半年もの間、わたしは麻雀のルールを知らずにアカギを観ていたことになる。

わたしはアカギに人生を狂わされたと言っても過言ではない。

アニメドラマもほとんど観た。
雀魂を始めた
最寄り駅のそばに雀荘がたくさんあることに気が付いた。
麻雀牌をモチーフにしたアイテムから目が離せなくなった
年始とお盆には横須賀へ出向くようになった
自作のUTAU音源にアカギをイメージした衣装を拵えた

アカギと出会ったあの日から、わたしに見える世界が大きく変わった気がする。
なにより……アカギと出会っていなければ、こんな場所に出向くこともなかっただろう。

先日、ついに雀卓に座った。ありがとうございました。

いや〜めちゃくちゃ負けた。でもなんとか2回くらい和了アガれたはずなので、うまくいってよかったな~と思っている。(?)
付き合ってくれた3人のサポートのおかげですごく楽しめたので大感謝! 楽しかった! 好き好き大好き!

ほんとうにありがたかったのは、貸し切りの雀荘だったこと。
前日に眠れなくなるレベルで緊張していたのだけれど、「周囲に知らない人がいない」というだけでかなり安心できた。ドベではあったけど、優しくしていただけたのもあってのびのび遊べた気がする。

現実で牌を触りながら行う麻雀は、雀魂などを介したオンライン麻雀と比べて考えることが格段に多い。でも慣れたら少しずつ余裕が出てきて、いろいろな雑念が浮かんできた。以下、当時考えていたことを箇条書きにて記す。


〜ユコナル・思考回路〜

  • 聴くか!!! 捨て牌三種の声!!!!!!

  • 無理じゃん 捨て牌三種の声なんてないが?

福本伸行「アカギ 闇に降り立った天才」より
信じられるか? これ初心者の発言なんだぜ
  • 推しが「死ねば助かるのに」と言っていたのを思い出して「とりあえず攻め続けるか!」と突き進んでしまう、エア南郷さん現象(そのせいで負け続けてはいるのだが)

福本伸行「アカギ 闇に降り立った天才」より
常にこれだった 今後も強く打って死に続けたい
  • サイコロが雀卓の中に組み込まれているのはイカサマ防止のためなんだろうな~、令和において哲也や房州さんみたいな玄人バイニンの人権はもうないんだな

さいふうめい・星野泰視「哲也 雀聖と呼ばれた男」より
……賽の目を操る玄人技ロスト・テクノロジー
  • 初手のツモを忘れ続けるの最悪、指摘されなかったら無限に少牌し続けていずれマイナスに達しそうで申し訳ない

  • 姫雀鬼逆転現象、無限少牌バグ


  • うわ! 白牌ってほんとに「ぬるりと来る」!!! すごい!!!

福本伸行「アカギ 闇に降り立った天才」より
このシーンが好きなので白牌グッズを集めています
  • 「リーチできるよ!」っていうガイドが出ないから聴牌テンパイしたかいまいち自信がない

  • フリテンも心配だな~~ わかんね~~ こわ~~

  • というか負けすぎ 献血行ってこようかな……

  • 考えることがとにかく多い! 麻雀をやってる人ってみんな頭いいんだろうな~

  • 麻雀って、もしかして瞬発力のゲームなのでは?

〜ユコナル・思考回路 完〜


こんな感じ。頭が悪すぎる……。

実感していた通り、麻雀は瞬発力のゲームだと思う。
一瞬で状況を把握して、自分や周囲の様子を確認しながら、次に何を選んで何を捨てていくかを逐次考えて筋道を立てていく。現実で他者と相対する以上、それなりの配慮だって必要だ。熟練した人となると、そこに加えて点数の計算や申告も一瞬で行っているわけだから本当にすごい。
雀荘などにフリーで突撃した暁には、多分もっとシビアでハイペースな闘いを強いられるのだろう。凄い世界だな。

麻雀をしている人の姿ってかっこいい。
周囲にいた人たちがみんな不思議とかっこよく見えて面白かった。「アカギを知ったが故のバフなのでは?」という人もいるだろうが、そうじゃない。マジでかっこいいんだよ、独特のかっこよさがあるんだ。本当に。

しかも、そんなかっこいい人たちが窮地に陥るとみんな同様に頭を抱えたり唸り始めたりするのも良い。ああいう姿は、いつもみたいに仲良く遊んでいるだけではなかなか見れないような気がした。

世界の見え方が変わる瞬間は、あの雀卓の上にもあったのだ。


選ばれし者

ここから先はシンプルな自慢だ。不穏破壊ってそういう記事シリーズなんだよな。ご承知おきを。


先日書いたnote記事が、6月10日付で「今日の注目記事」に選出された。

選出されたのは、スターバックスについて書いた以下の記事。
ページを下のほうまでスクロールすると、「今日の注目記事」というマガジンに追加されていることを確認していただけるはずだ。

「今日の注目記事」に追加されると、noteのトップページへ一時的に記事が掲載されるらしい。その効果あってかうなぎのぼりにビュー数が増え、メールも「スキ」の通知で埋まって大変なことになった。


そもそも「今日の注目記事」とはなんなのか。知らなかったので調べたら、この記事に行きついた。

「今日の注目記事」とはnote全体の記事の中で特に面白いものをnote公式の運営チームが選出しているものであり、日に10記事ぐらいが選ばれている。noteの1日の平均投稿数が2万6千件(2020年5月のデータ)と言われているので、そこに選ばれるということは本当に稀なことであり、超狭き門をくぐり抜けた宝くじみたいなものとも言える。

宝くじと違うのは抽選とかで選ばれるのではなく、その記事が多くの方に読んでもらえるような素晴らしいクオリティを持っていることだ。

ハスつかさまのnote記事より
太字は筆者によるもの

つまり、運営さん選りすぐり激オモロ記事を寄せ集めたなかの一つに、わたしのあのスタバ語りが選ばれたということらしい。

…………

うれし~! 全然実感ないけどうれし~!!
好きなものについて好きなように語った記事が評価されるのは、シンプルにうれしい。ハッピー。

わたしは文がうまいほうではないと思う。でも書くのはとっても好きだ。言わずもがな、それを見てもらうことも好きだ。
スタバの記事も、本筋の活動(UTAU)とは全く関係なしに楽しく書いたものだ。リクエストに応える形の記事ではあったけれど、もしリクエストがなかったとしても、わたしはいつかスタバの記事を書いていただろう。

好きなものを好きなように書くだけでも楽しいのに、それが評価される瞬間が来るなんて思わなかった。
わたしの記事はもうトップページに載っていないけれど、それでもいまだにうれしい。

普通なら「この名誉に甘んじることなくこれからも精進します」とか書くところなんだろうが、わたしはそんなこと言わないぞ。今回選出されたのはまぐれだと思っているし、あんまり向上心もないから「引き続き楽しくやっていけたらいいな~」程度に考えながらこの記事を書いている。

とはいえ、note運営さんという権威に見てもらえたのはいい兆候かもしれない。「もっと何か書きたいな」という気にさせられた。
叶うならもう一度、あの舞い上がるような喜びを味わいたいなあ。

今後も楽しく書いていくつもりなので、どうぞよろしく。


では、今日はこれで。

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