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毎日の仕事始め【花やふる道具日記】

花と古道具を扱う店で働く私が営業中にふと考えたこと。

眠たい冬。

最近、急に冷え込んだ。
そのせいか、寝坊した。

同じ時間帯で生活していると、
変化に敏感になる。

今までは、病気したことも風邪をひいたことも
気づかなければいいと思っていた。

だいたい健康だが、たまにお腹を壊す。
気持ちが沈んだりする。
自分のことをわかるのは自分しかいない。

うまく生き残りたいものです。

どうでもよくなるほど平和

家の近くにお寺がある。

そのお寺に住んでいる人だと思うが、毎日散歩に来るおじさんたちがいる。

「たち」というのも、おじいさんだったり
おじさんだったりする。

おそらく親子だと思うが、日によってちがう。

そしていつも一匹の猫と犬を連れている。

二匹がお堂の前の階段で待たされている様子を見たことがあったが、
ある朝、散歩の続きに遭遇した。

猫がおじさんの肩に乗って、
芝犬が連れられている。

猫はたまに下に降りて、犬と一緒に草の匂いを嗅いだりしている。

大抵のことはどうでもいいと思えるほど、平和な光景だった。

1日1日の仕事始め

私のその日の仕事始めは、掃除から始まる。

一階から三階まであり、割と広さもあるので
掃除には意外と時間がかかる。

家の掃除はめんどくさいのに、
仕事だとその日のスイッチになるのは不思議。

スポーツの前の準備運動みたいに、
やらないと気が済まなくなっている、多分。

一連の流れに慣れて来ると、
慌しい日常では思いつかない考え事をする余裕ができる。

今日は、自分にとって働くとは一体なんなのかと考えてみた。

確かにお金は大切だけど、
お金が第一なら、もっと高給な仕事についた方がいい。

仕事の選択とはその人の価値観が詰まっているのだと思う。

前の仕事が忙しすぎて、心があまり健康とは言えなかった。
その時は、自分はチームプレーが苦手なんだと思い、
一人で働いてみようとしたが、そのうち誰かと働きたくなった。

でも、働いていて面白いと思えるのは
常に、基盤が出来上がっているよりも、
まだ変化の余地や行動できる隙のある身軽な場所だった。

ここに至るまでにいろんなTry&Errorがあったし、
トライのたびに身についたスキルや考えが、行動の糧になっている。

私は飽きっぽいので、毎年同じことを繰り返すのは耐えられない。
自分の意思で変化を起こせる、そんな環境が好きかもしれない。

ということで私の仕事脳内メーカーは
やりがい、生きやすさ
が同等にあって、その次にお金。

やりがいに関しては、
目の前の仕事が楽しいかというより
仕事を抽象化した時に、面白くなるかをいつも考えている。

私は小さなお店がすき。
大型店の魅力もわかるけど、より個人の趣味、思想が覗ける
積極的な個人店や小さなお店は面白い。

ただ自分も働いていて感じるのは、
人が少ない分、管理や宣伝といった裏方の仕事や、
資金などの兼ね合いで、大きい組織が外部委託する作業などを
自分たちでやらなくてはいけなかったりと、
世の中の資源を有効に生かした営業が難しい点。

でも、しっかりとしたシステムを導入しても
使える人がいないと意味がないし、
ランニングコストが、利益を圧迫しても本末転倒で、
小さい店なら小さい店なりの生存戦略が必要だ。

何個かアイデアがあるので、働きながら小さい実験を繰り返して行こうと思っている。

それを情報提供できればもっと面白いお店が増えるかもしれないし、
自分の仕事が、面白い未来に貢献できるとしらた幸せなサイクルだ。

この循環を作れるように、働いていて
それを考えると仕事が楽しみになる。

生きやすさは一緒に働く人もそうだし、
身軽な環境であることもそう。

働いてお金をもらう程度にしか考えていなかったが改めて考えると、
新しい価値観の発見になった、今日のトイレ掃除。

今日も最後まで読んでくれてありがとうございます。


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