実写化

 ドラマ・映画・バラエティ・ラジオと、エンタメおいて重要と考えられることの一つであるキャスティング。

 他にも内容とか演出・美術とか大事なことはあるけど、やっぱりキャストがしっくりこないと少しがっかりする事がある。

そこで、一般人の私は疑問に思うことがある。

「エンタメが好きで、面白いと思われるような、みんなが楽しく見てくれる作品を作りたい人が集まってるはずなのに、なぜ実写化は成功しないのか。」

 実写化決まるたび、「原作と配役が合ってない。」「実写化にすると絶対チープになるからやめた方がいい。」「〇〇だったらいいのに。」「原作大好きなのに、、。」という声が多々ある。

 なんとなく、世間と実写化企画者の温度差ができる理由はいくつか思い浮かぶ。
 大手事務所が売り出して行きたい芸能人を推したり、知名度や絶対に利益が出る保証みたいなものがある人を選んだりする事がこの結果につながっていると考える。

 私が業界に入っていたとして上の力には及ばず、反対の声なんてあげても何も変わらないのだろう。声を上げられない業界人を責めている訳では無い。声を聞こうとしてないエンタメを愛していない誰かが悪い。

この業界こそ、誇りが大事なのでは無いか??

 「自分が作ったんだ!面白いだろう!!」と堂々と言いたく無いのか??お金が発生すればそれで良いなんて、思って欲しく無い。
 今の時代、「推し」という言葉が出来て、ファンは自分の推しが出演してる作品を見る事は、内容に関わらず「推しのため」としての「義務」になっている側面がある。そりゃ利益も出る。だからといって業界人はただの数字を見て欲しく無い。映画一般チケット1枚分には「面白かった」「面白くなかった」「推しが出てたから観たけど、面白くなかった」などと、いろんな声があることを意識してほしい。買ってくれればそれでいいなんて思わないで。

 誰なんだこの業界にそんな余裕を無くした奴らは??

 別に私は実写化することが嫌ではない。好きな実写化作品もある。ただ作品のクオリティに疑問があるだけである。

 少しずつでもいいから、変えて行きたい。日本のエンタメが誇れる様に。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?