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実家に帰れなくて泣いた。

うつ病を抱えた日々の中にも、調子が上がったり下がったりする波がある。
その状態はその日その時によって様々だ。ひたすら体が重たくて動けなかったり、頭が働かなくて言葉の理解が難しかったり、気持ちが沈んで咽び泣いたり。

先日、また号泣する日が訪れた。
私が泣いてしまうのにはたいていはっきりした原因があって、大まかには自分が失敗した時、もしくは自分が否定されたと感じた時などだ。
(そう「感じた」だけであって、健康な人から見れば大したことではないことが多いらしいけれど、うつ病の私にとってはこの世から消えたいと思うくらいつらくなる)

2月に入ったら実家に帰ろうと計画していた。
けれど今はコロナ感染者が増えている。そのため、持病がある父を心配する母と頻繁に連絡を取り合っていたのだが、その流れでとても悲しい思いをした。

母:PCR検査を受けてから来てほしい。
私:近隣で確認したけどどこもキット不足で受付してなかったよ。どうしよう。
母:いつも不織布のマスクをしてるの?同居してる彼以外の人とマスクを外して食事したりしてない?
私:……(不織布じゃない…。他の人とも食事した…)

母からの話は、世の中的には当たり前の内容だと思う。日にちが経って気持ちを持ち直した今は、そう分かる。
でもその時の私は、「不織布マスクの方がいいって言われてたのにそうしなかった私はダメな人間だ。帰省を控えてたのに他の人と食事したなんて怒られてしまう。私は帰る資格がない。迷惑ばかりかける。存在が邪魔だ。いない方がいい。。。」と、どんどん悲しい考えに陥ってしまった。

結果的には、今は帰省するのはやめておくことになった。
そして私は、スマホを放り出して布団に潜り込み、「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」と繰り返し言いながら泣いた。

親が支援してくれて応援してくれているからこそパートナーとの生活が成り立っているのに、なんて親不孝なんだろう。
働くことができずにいて、帰省するための対策すら不十分だなんて、なんてダメな人なんだろう。
そんなネガティブな考えで頭がいっぱいになり、胸が押しつぶされそうだった。

でも、テレワークのパートナーが異変にすぐ気づいてくれて、すっ飛んできてくれた。
「大丈夫。ここにいていいんだよ。ここがyuriの居場所なんだよ」と言い続けてくれた。

その温もりと優しい声に、だんだん落ち着きを取り戻すことができた。
泣き崩れた後にいつも思うけれど、このパートナーがいなければ今私はここにこうして居なかったかもしれない。本当に感謝が止まらない。

こんな日もありつつ、楽しい日もある。
次は楽しい日について投稿したいな。

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