DCコミックス原作「アローバース」を紹介する：視聴順編

2020年12月16日 10:06

【2021年12月18日更新】

アローバース（Arrowverse）は、主に実写テレビシリーズで展開されているDCコミックス原作の作品群だ。いくつもの作品が一つの世界観を共有しており、物語の至るところにクロスオーバー要素があるのがとても楽しい。

しかし、このクロスオーバー要素がアローバースの視聴を複雑で困難なものにしているのも事実である。

本稿では、第1作『ARROW / アロー』が放送開始した1年目の2012-2013年放送期から9年目の2021年放送期までの視聴順を紹介する。

なお、作品内容などは以下の記事にて紹介している。こちらも視聴の参考になれると思う。

01. 要注意のクロスオーバー

「クロスオーバー要素がアローバースの視聴を複雑で困難なものにしている」と先述したが、具体例をあげると下記のようなものだ。

今、自分が作品Ｆを観ているとする。この作品Ｆに作品Ａのキャラが登場する。自然な流れで作品Ｆのキャラと作品Ａのキャラの会話が始まる。この時、作品Ａのキャラがそれまでの作品Ａの物語を語り出し――。

上記の事態が起こった場合、作品Ａを既に観ていればいいが、観ていなければ作品Ａのネタバレを受けたことになってしまう。中々に厄介な事態だ。

というわけで、アローバースを楽しむのであれば、アメリカの視聴者と同じように1話ずつ公開順（放送順）に観るのが理想的だろう。

勿論、全ての作品は観ないという人なら、上記したような問題はない。しかし、そんな人にとっても「クロスオーバー・イベント」は難所となる。

クロスオーバー・イベントとは、複数の作品・複数のエピソードから紡がれる1本の長編のことだ。該当エピソードをまとめたものが『最強ヒーロー外伝』という妙な題で販売されてはいるが、どの作品にとっても外伝などではなく本編の一部分となっている。これをうっかり飛ばそうものなら、後の話が繋がらなくなってしまう。

どんな視聴順であれ、クロスオーバー・イベントは観ておきたい。

あ、それと、『スーパーガール』を観る際は、シーズン2 第16話の後に『フラッシュ』のシーズン3 第17話「デュエット」を観る必要がある。この「デュエット」はフラッシュとスーパーガールの共演エピソードで、『スーパーガール』のシーズン2 第17話以降の内容にも影響を及ぼしているからだ。

1話ずつ順番に観るのが理想とは云っても、視聴手段が円盤なら円盤を一々入れ直さないといけないし、視聴手段が配信やデジタルビデオなら作品ページを一々開き直さないといけないから、いざやるとかなり苦労する。

できる限りネタバレを避けて、できる限りまとめて一気に観たい……そんな人には、以下の視聴順がオススメ。

※『アロー〈シーズン3〉』と『フラッシュ〈シーズン1〉』はかなり細かく巧みにクロスオーバーしているので、ここだけでも頑張って1話ずつ順番に観るのが吉かもしれない。

アローS6 第1話～第7話
フラッシュS4 第1話～第7話
レジェンドオブトゥモローS3 第1話～第7話
スーパーガールS3 第1話～第7話
クロスオーバー・イベント『クライシス・オン・アースX』
1. スーパーガールS3 第8話
2. アローS6 第8話
3. フラッシュS4 第8話
4. レジェンドオブトゥモローS3 第8話
レジェンドオブトゥモローS3 第9話～第18話
フラッシュS4 第9話～第23話
アローS6 第9話～第23話
スーパーガールS3 第9話～第23話
ブラックライトニングS1

以上だ。

この文章がアローバースを視聴する際の参考になれば幸いである。

2021年12月18日：
全体的に改稿。更に、オススメ視聴順を加筆。

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