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『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』感想

『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』(2020年/映画) 
ジョーカーと別れたハーレイ・クインが、裏社会を仕切るブラックマスクが狙うダイヤを盗んだ少女 カサンドラ・ケインを巡る騒動に巻き込まれる。

お気に入り度:★★★・・ 3 / 5 

DCコミックスの女性ヒーローチーム「バーズ・オブ・プレイ」の実写化作品。原題は『BIRDS OF PREY (AND THE FANTABULOUS EMANCIPATION OF ONE HARLEY QUINN)』。しかし、ハーレイ・クインが主人公になっていて、邦題の『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』の方が作品内容を表している。

そもそも本作はチーム物としての形を成していない。物語はハーレイ視点でハーレイのナレーションとともに進み、主要人物たちが初めて手を組むのは物語の最も終盤。尺の大部分がハーレイの描写に割かれている為、ハーレイ以外の登場人物に愛着が湧くかは微妙なところ。いずれも記号的なキャラ付けで、脳筋面白キャラなヘレナには戸惑いも覚える。

不良vs悪党のポップでクレイジーなストリート大乱闘は楽しかった。ハーレイ・クインというキャラクターの魅力も、演じるマーゴット・ロビーの高い身体能力も、遺憾なく発揮されている。2016年の映画『スーサイド・スクワッド』に多くの人が期待していたのは、今作のような作品だったんじゃないかと思う。

本作の物語における「バーズ・オブ・プレイ」とは、後日談でダイナとヘレナとレニーの三人が組んだ自警団の名前だった。この三人に次作があれば、更にバーバラ・ゴードンを仲間に加えて、作品名はずばり『バーズ・オブ・プレイ』になるのかな。その時こそ、三人の人間的な深堀りと、チーム物らしい盛り上がりに期待したい。

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