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体が固いと悩んでいる人に伝えたいこと

45歳まで前屈-15㎝、開脚90度で体は前に倒れるどころか、後ろに倒れそうな程、絶望的な体の固さでした。

3年6ヶ月ストレッチを続けて、ようやく開脚が出来るようになって来た!(まだまだ発展途上中)

体を柔らかくすることと、自転車に乗れるようになることは似ている。


実際にやってみて、何度も失敗を繰り返しながらも続けていくことで徐々にコツを掴んで出来るようになる。

結局はコツコツと諦めずに続けた人だけが達成出来るもの。

自転車もストレッチも乗れ(すれ)ば乗る(する)ほど上手(出来るよう)になる。


アドバイスは実体験が大切!


整体師なのに、何で体が固いのか?

ご来院頂く方に、

「ストレッチで日頃から歪みを整えることが大切ですよ。」

と、もっともらしいアドバイスをするのに、自分自身がストレッチを日課にしていないから、言葉に想いが乗らないので、

もちろん相手にアドバイスが響かない....。

「だったら、自分でお手本を示すしかない!」

2016年9月から開脚180度を目指して、ストレッチを開始した。

ベターッと開脚

当時は空前の開脚ブーム?で、YouTubeにも開脚に挑戦する動画が次々とアップされていた。

私も、

「4週間で開脚が出来るようになるかもしれない!」

「いや、4週間で開脚してみせる!」

と、鼻息荒く毎日真面目にコツコツとストレッチを実践。


あっという間の4週間が終了。

結果は、、、惨敗(笑

開脚は90度から殆ど変わらずに、ほんの少しだけ前に体が倒せるようになった程度。


45年間、ガッチガチの体が4週間で開脚出来るようになるなんて、普通に考えれば、まあ無理だよね(笑


でも、夢を見ちゃったんだよね。


そして、4週間後に現実を突きつけられた。


4週間で誰でも開脚が出来るようになれば、この世から慢性の腰痛や肩こりに悩む人なんて殆どいなくなるのではないだろうか?(体の固さだけが腰痛・肩こりの原因ではないけど。)


プロ野球選手で一流になろうと思えば、それこそ小学生の頃からほぼ毎日バットを振ったり、ボールを投げて一生懸命練習を積んで来ているはずである。(プロ野球選手は契約選手の人数枠があるから、全員がなれる訳ではないけど、少なくともプロ野球選手で練習せずになれた人はいないはず!)


「4週間で誰でもプロ野球選手になれる!」


こんなタイトルの本を目にしても、


「いやいや、4週間でプロ野球選手になれるなんて、ありえないでしょ!」

と思わず突っ込みを入れる人は多いと思う。


開脚ストレッチで180度開くって、プロ野球選手を目指すのと一緒だと思う。

プロ野球選手が「野球を極める人」ならば、

180度の開脚ストレッチは「ストレッチを極める人」のレベルだと思う。

だから、開脚ストレッチで180度を目指そうと思えば、毎日コツコツストレッチを出来るようになるまで続けるしかないんだよね。


でも、ダイエットやストレッチとなると、何故か短期間で「結果」が出るという錯覚に陥ってしまう。


錯覚に陥ってしまうというより、

ダイエット・ストレッチ = 辛い = 短期間で終わらせたい。


つまり、楽をして「結果」だけを手にしたいという「欲」が出てしまう。


体が固い人にとって、ストレッチは「苦痛」でしかない。


小学生の頃から体が固かった私にとって、当時通っていたスイミングスクールでのストレッチの時間が苦痛でした。

練習の前に10分間のストレッチの時間があり、コーチの指示のもと前屈したり、身体捻ったりして最後に開脚ストレッチをする。


ずば抜けて体が固かった私は、いつもコーチがニヤニヤしながら近づいてきて、

コーチが後ろから私の両膝が曲がらない様に手で押さえつけて、背中にコーチの全体重を乗せてくる。


「イタイ、イタイ、イタイ! 無理です、無理です、無理です!」


私にとって、拷問以外のなにものでもなかった。


これがトラウマとなって、その後は運動前のストレッチは本当に適当にしかやらなくなった。

体を動かすことは好きだったが、ストレッチは本当に嫌い。


しかし、33歳から始めたフルマラソンにハマり練習を重ねる日々の中で、40歳を過ぎた頃から、故障することが増えて来た。


原因は恐らく、、、「ストレッチ不足」


フルマラソンは42.195㎞という長い距離を走り切る(完走)するために、日頃から20㎞や30㎞の距離を走る練習を行うので、

2時間以上走り続ける事も多くなる。


筋肉は動かし続ければ、当然疲れて筋肉に疲労物質が溜まり、徐々に固くなる。

運動をしないひとでも、旅行に行って観光で沢山歩いたりすると、その日の夜は足が痛くなったり、翌日は太ももやふくらはぎが張って固くなっている経験はないだろうか?

筋肉は沢山使えば、疲れて固くなり、固くなった筋肉は血液の流れが悪くなる。

筋肉は、筋肉に張り巡らされている血管(毛細血管:もうさいけっかん)に血液が流れることで、血液から栄養をもらい、筋肉の中に溜まった疲労物質を血液に渡すことで疲れを回復させている。

筋肉が固くなって血液の流れが悪くなることで疲れが抜けにくくなる。


筋肉の疲れが抜けなければ、筋肉は固いままなので、運動で筋肉を伸ばす動きの時に伸びにくくなり、無理に伸ばそうとすれば、筋肉に傷が入って故障してしまう。


ギックリ腰や寝違えなども同じ原理。


同じ姿勢ばかりで筋肉が凝り固まっているのに、腰を曲げたり、振り向いたりした時に、固くなった筋肉が無理に引き延ばされて切れしまうと、

「ビキッ!」と瞬時に動けなくなって、

ギックリ腰や寝違いになる。


そんな固くなった筋肉を適度な力加減でほぐしてゆるめるのがストレッチなんです。


マラソンの練習を、故障せずに続けたい。

何歳になっても元気に走り続けたい


そんな思いもあって、45歳の時に一念発起をして、開脚ストレッチを開始した。


ストレッチで朝の目覚めが全然違う!


4週間で開脚チャレンジは失敗に終わったものの、4週間ストレッチを続けた中で、思わぬ「結果」を手に入れた。


「朝目覚めて、ベッドから起き上がる時の体が軽い!」


ストレッチをする前は、朝目覚めて、身体を起こす時に腰が固い感じや痛みなどがある事が多かったのが、

開脚ストレッチを始めてから、朝ベッドから起き上がるのが劇的に軽くなった。


寝る前にストレッチをするというのは、一日の生活の中で疲れて固くなった筋肉を緩めて寝る事になる。

筋肉が緩めば、血液の流れも良くなり、寝ている間に筋肉は血液から沢山の栄養をもらい、筋肉の中に溜まった疲労物質を取り除くことが出来るので、

同じ睡眠時間でも寝る前にストレッチをするのとしないのでは、回復力が全然違うのです。


ストレッチをする本当の目的


ストレッチをする本当の目的は、身体を柔らかくすることではありません。

日々の生活で凝り固まった筋肉を緩めて、

「回復力を高めること」


せっかくストレッチを始めたのに、体が柔らかくならないからとモチベーションが下がって止めてしまうのは、もったいないです。


寝る前のストレッチを習慣にすると、疲れをため込むことが少なくなり、体調を大きく崩すことがなくなります。


誰にでも簡単に出来るストレッチもこれから随時ご紹介していきます。



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