連作短歌「夜から夜へ」(10首)
あたりまえみたいにおもっていたけれどあげたマフラーしてくれている
永遠と書いてとわって読んでほしい永遠と書いてとわって読むね
ねこ飼ってないのにきみは毛だらけのパーカー着ているなんでだろうな
間違って消えてしまったものたちが転送される星があります
手をゆびと読み間違えた恋人のイメージを経由する言語観
曲がりくねっているのが道ならいいけれど川ならぼくも連れて行ってよ
知ってるのに知らないって言う恋人とたぶんもう来ない代々木公園
トラウマは消すんじゃなくて上塗りをす