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余命一年・・・だとしたら

1.はじめに

 生きがいが見つからない、人生の目的を見失ったと嘆く人に表題のような問いを考えてみるように勧めることがあります。同名の書籍もありますね(スティーブン・レヴァイン著)。自分にとって大切なものに気づくきっかけとして、とても良い方法だと思いますが、ここでは別な角度でこの問いについて考えてみます。

2.一年は長いか短いか

 通常は一年間というのは短い期間であると捉えるため、人生における優先順位を真剣に考えるというのが理屈なのでしょうが、成し遂げたい多くの対象を鑑みるとあまりにも短くて、焦りと後悔を引き起こしかねないと私は感じます。じゃあどうしたらいいのか?そんな辛気くさいことを考えるのは止しにして、目先の快楽を追うというのも一つの方法ですが、なんだか生産性がありませんね。ここでは一年間というのを長い期間と考えて取り組む方法?を提案します。

3.助走としての一年間

 たとえば100m走で前半の50mは決定的に長い距離ですよね。でもマラソンで最初の50mは誤差の範囲です。なんなら転んでも全然OK。ああわかったよ、人生をマラソンのように捉えてその最初の一年として考えればいいんでしょ?と早わかりしたそこのあなた、私も昔そう考えていましたがそれでは上手く行きません。「締め切り効果」が効かないですからね、だらだらしちゃうんです。ここで一つの提案です。次の手順で進めてください。

(1)メモ帳を用意します。

(2)これから一年間、今のままの行動パターンで過ごしたときの結果を書いてみます。このままの学校生活、仕事、友人関係、貯金額、体型でもいいでしょう。気になることはすべて書いてみます。

(3)対応する項目について、一年間しゃかりきで取り組んだときの理想結果像を書いて、(2)で書いたものと見比べてみます。

(4)次の日もそのメモを眺めてみます。

(5)気になることのうち、一番実現可能性の高そうなもの一つに絞って取り組んでみます。必ずひとつだけです。欲張って複数にしないのがコツです。つまらないことでいいんです。モテたいとかぼんやりしたものはダメですよ、数値化できるもの、具体的なものを目標にしてくださいね。100mを9秒で走れるようになるとかもダメです。あくまでもギリギリ達成可能な気がするものにしてください。

(6)具体的な目標が定まったら、締め切り日を記してどこかにそのメモをしまいます。あとは行動です。

注意点をもうひとつ。メモはいつでも見られるようにしておいてください。なおメモはデジタルでもアナログでも大丈夫です。ただし1週間後、一ヶ月後、二ヶ月後にメモを見るようにスケジューリングします。これは絶対やってください。

4.一週間経ったら

 さてメモに締め切り日を書いて一週間経ったら、もう一度メモを見てみましょう。どうですか?実現したい目標でしたか?行動していますか?それとも別の目標を立てますか?色々考えてみてください。

5.一ヶ月経ったら

 メモに締め切り日を書いて一ヶ月経ったら、またメモを見てみましょう。どうですか?実現したい目標でしたか?行動していますか?それとも別の目標を立てますか?また考えてみてください。

6.二ヶ月経ったら

 私もしつこいですね(笑)。メモに締め切り日を書いて二ヶ月経ったら、またメモを見てみましょう。どうですか?実現したい目標でしたか?行動していますか?行動していなかったら、別の目標に切り替えましょう。

 以上の行動を、一年間続けてみてください。もしも6個の目標について行動せずに終わったら、おめでとう、メモに書いたその6個についてはあなたの人生であまり重要な目標ではありませんでした。別の目標を考えましょう。

 一つでも行動に移したものがあれば最低2カ月は目標に近づいたはずです。これもおめでとう!続けてやってみるかどうかはあなた次第です。でも2カ月続いたら習慣化していることが多いというのが心理学の教えるところです。習慣になってしまえば無理なく目標に到達できるでしょう。

7.とりあえずのまとめ

 以上、偉そうに書いてみましたが、私自身も多くの達成できていない目標ばかりです。ということで、今夜私も改めて上のメモを書いてみようと思います!一年後に苦笑しながら別の目標を探しているか、なにか達成しているかは誰にもわかりませんが、課題が今よりも明確になっていることは間違いありません。さあ一緒に一年間の旅に出ましょう!

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