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台中台北の本屋とリノベ建築、博物館を巡る旅 2023年9月<台中4日め その3>


國立臺灣美術館

台中にある國立臺灣美術館、臺灣美術中心的存在。台北の公立の美術館に行くと、現代美術中心で、いわゆる近代のジャンルがほとんどない。日本統治時代や2次大戦後の美術もどこかにあるわけで、それを長年見たいと思っていましたので、臺灣美術館には期待大でした。

藝術行路—黃才郎的繪畫探索

黃才郎氏は、1970年代から活躍し、臺北市立美術館館長、臺灣美術館館長を歴任した人物。

112年全國美術展

國立臺灣美術館主宰の「全國美術展」。日本でいうと日展ということでしょうか?ジャンルは、「水墨、書法、篆刻、膠彩、油畫、水彩、版畫、雕塑、攝影、新媒體藝術及綜合媒材」など11種別。やはり好みが出ますので、水墨と書法は迫力のある作品が多いです。

時代記憶:國美35典藏精選展

https://event.culture.tw/mocweb/reg/NTMOFA/Detail.init.ctr?actId=30045&utm_medium=query

臺灣美術館開館35周年記念の所蔵作品展。企画展なのですが、やはりこのようなアーカイブは常設展で見せてほしいところです。

郭雪湖<秋江冷豔>


郭雪湖は日本統治期から活躍し、第一回台湾美術展覧会に入選。台湾のドラマ「紫色大稻埕」でも主役のうちの一人なので、馴染みがあります。

黃土水<甘露水>

最近発見され、修復された黃土水の<甘露水>。製作年は日本統治時代の1919年。二次大戦後も台湾省臨時省議会で展示されていたのだが、その後行方不明に。現在は国宝になっています。

それ以外も見応えのある作品も多かったです。

良い作品も多く、台湾の美術史を紐解く作品ばかりなので、ぜひどこかに常設展示してほしいと願うばかりです。

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