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海の日に聴いたラジオ

ラジオでは祝日になると特番を編成することが多々ある。単発のものから好評ながらナイター編成の影響などで惜しまれつつ終了したのを復活したもの、レギュラーや帯番組の特別版、通販のセール系など様々だ。そんな中「海の日」に聴いた2つの特番がちょっと気になった。

MBSラジオ/真夏のチラシダス

2021年度の10月から3月の「ナイターオフ期間」にレギュラー放送されていた「メッセンジャー黒田のチラシダス」を復活させた特番として12時から14時25分の約2時間半放送された。

メインの「メッセンジャー」黒田さん、MBS亀井希生まれおアナウンサー、「やまりょう」こと山本量子さんのフルメンバーが集結し、「チラシ」を元にトークを繰り広げていた。

オープニングトークでは「やまりょうさん」と黒田さんがスイーツ、亀井さんがゲームを持ち寄った。その後の「チラシヘッドラインニュース」ではイオン系スーパー「KOHYOコーヨー」家電の「Joshinジョーシン」関西ローカルCMでお馴染みの「お仏壇の浜屋」のチラシを紹介するなどのレギュラーの定番からゲストとしてコワモテでお馴染みの経済ジャーナリスト須田慎一郎さんが近頃の値上げの話題を解説し、「ショッピングプレゼンター」兼プロデューサーである大月勇さんも参戦するなど2時間半ながらかなり凝縮していた。

黒田さんは板前経験から料理上手で自身のYouTubeチャンネル『くろだ煮』やテレビで腕を振るうほど。そんな知識から番組ではスーパー関連のチラシを見ては食材のあれこれを饒舌に語っていた。リスナーからの「お客様の声(メッセージ)」で「たこ焼き高くてびっくり」という内容に対してはタコの仕入れ値段の高さや「昔は小ぶりだったのが大きくなった」などの変化などを語っていて、聴いていて「へぇ〜」となって面白かった。「文句言い」なところも多い黒田さんだが、得意分野で丁寧に語るところは感心する。その他、亀井さんのエロいトークや「やまりょうさん」の鋭いツッコミ、ゲスト須田さんによるいろいろある値上げ事情の解説、「ファンがついた作業服」の話など非常に楽しかった。

「チラシ」を題材にする企画力から「ギャラクシー賞」を受賞したそうだし、その授与式に出席するグダグダな黒田さんの映像を見ながら突っ込んでる「やまりょうさん」と亀井さんを見ているとチームワークみたいなのを感じるし、是非とも次のナイターでは復活してほしい。いや、復活は確実と言っても過言ではないのかも。

余談だが、番組内で黒田さんが「スカタンラジオ」をいじって亀井さんが猛ツッコミし、逆に翌日の「スカタンラジオ」でも斉藤雪乃さんがウクレレを弾いて亀井さんのエロネタで逆いじりしてたのは爆笑ものだった。

NHKラジオ/国語辞典サーフィン

NHKラジオを聴いていてたまたま見つけた特集番組(単発特番)。メインはお笑いコンビ「米粒写経」のツッコミ「サンキュータツオ」さん。大学院卒で博識、国語の教員免許も保有しているためこの分野に堪能でもある。この番組ではそんなタツオさんの趣味の1つである「国語辞典収集」にフィーチャーして、国語辞典の楽しみ方や会社によって異なる意味の表現など「国語辞典の沼に浸かる」というもの。

アシスタントとして柘植恵水つげえみアナウンサーという言葉のプロも相手をしていたが、そんなプロでもびっくりしているほどタツオさんは「言の葉」に長けている。タツオさんの他にもMBSの福島暢啓のぶひろアナも辞書好きを公言したり、ラジオで福島さん目線で歌詞を掘り下げるコーナーをやったりするなどしていて、どちらも聴いてて心地が良い。プロはプロでも特に秀でる上手い人ほど辞書を楽しんでいるんだと思う。

僕自身は文学の楽しみ方がいまいちよく分からないから「辞書はちょっと…」なんて思うが、言葉を巧みに使う人ほどこういうのがバイブルみたいなものなのだと思う。侮れないし、正しいアクセントも載ってるそうだから、なかなか面白そうなのかも。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。