見出し画像

音楽とともに振り返る列車旅(1日目前半と0日目)

「関西どこでもきっぷ」で巡ってきた2日間と小浜線に乗るために前泊した半日。今回もたくさん音楽を聴きながら列車旅だった。この旅での記事は初日にどこでもきっぷが効果開始前だったので0日目、1日目、2日目と呼ぶことにする。

新快速で敦賀へ

今回のきっぷは2日用。後述の理由で先んじて敦賀で宿泊することに。「モバイルSuica」を使って新快速でちょいゆったりに北上する。

新快速は毎度の毎度ではあるが、旅であってもワクワクさせてくれるもんだし、夕暮れの琵琶湖を見たり、夜の山を進む中での音楽はテンションが上がる。

このときのプレイリスト。初っ端は安室ちゃんの最推しな曲からスタートした。冒険のスタートを予感させるメロディが時間帯問わず良い。アニメで知って、サブスクで見つけてからはお気に入りの1つでよく聴いている。

小浜線

どこでもきっぷ使い始めの1日目の朝は小浜線から。7時台を逃すと次が11時過ぎまでないという極端に少ない本数。今回敦賀に泊まる理由にもなった。

寒空の下で缶コーヒーをグビるとやってきた。

エメラルドグリーンが印象的な125系電車。新快速チックな見た目ながら、1両から運転できる。ワンマン運転を考慮して2つ扉になっていて、真ん中はうっすら扉の形で閉塞されている。
ちなみに今から10年前までは僕の故郷の近所北陸線でも普通列車として5年間活躍した過去があって懐かしい。

残念ながら減便で撤退したものの、高月駅や長浜駅などにはこのように黄色の「↑」で示された乗車目標が残されている。

そんなノスタルジーとともに敦賀駅を発車。ローカル線故に少々揺れはするが比較的新しめでそこまでではない。前半は高校生や通勤の人々でごった返す。高校時代のノスタルジーを感じられる光景だ。

車窓を眺めると、三方五湖や日本海、霜の降りた朝の光景が美しい。過去にもクルマに乗って若狭町の氏神様で毎年初詣したり、キャンプしたり、元横綱白鵬(間垣親方)が訪れた鰻屋で感動したり、水晶浜行ったりなど若狭地域で様々な思い出があるが、列車だとそれがまた違う。クルマ乗っててこの電車に何回も遭遇したから念願叶った形だ。

音楽に関しては朝っぽい曲や普通列車に合う昼の曲をセレクト。特に「憂一乗」を聴いたときは三方五湖の湖畔を25㎞/hまで減速していてゆったりメロディがピタリハマった。

湖の底にいるみたいだ

という歌詞がリンクするから非常に良い瞬間だった。

舞鶴線→山陰線普通列車

小浜線で東舞鶴まで行って、そこからは福知山行き普通列車に乗り換える。

湖西線と草津線で見慣れた抹茶色の113系。2両編成のワンマン電車。自動放送、運賃箱、整理券箱などの装備があって、古い中に今っぽさがある。

小浜線と似ている環境の舞鶴線だが、旧型車故に揺れが激しくなる。それでも、昔の北陸線を彷彿させる唸るモーターや英語自動放送が大阪メトロと同じ人が担当してるっぽく、一発でそれと分かる喋りでメトロに乗ってるような安心を抱く。

車窓を見ていると10時にも関わらず、かなり霧が濃い。京都山城や滋賀だとこの時間で大体スッキリしてはいるが、まだまだ山奥は濃いめ、列車がスピードを落とすほどでもなかったが、濃霧多発地帯で天気予報でも濃霧注意報が頻繁に出るぐらい、「霧の国」の様相だ。

ローカル線らしく、ここでもゆったり目をチョイス。Homecomingsの『Cakes』は秋の風景に合うと個人的に思っているちょっとした秋の定番だ。

特急こうのとり3号

福知山からは特急「こうのとり」に乗り換え、城崎温泉に向かう。

289系電車。実はかつて、僕の故郷でも走っていた懐かしい電車。5両編成から1両抜かれ、紺とオレンジの帯が赤に変えられ、グリーン車が1両から半室に狭まった以外はほとんど手は加えられず、喫煙スペースだった特徴的な窓もそのまんまで荷物置き場として活用されている。

カーブとY字分岐の多い山間の区間でアップテンポが楽しむには物足りない。季節外れな「春泥棒」という曲をセレクトしたのも、そういう路線環境にぴったりっていうところから。「晴るる」という曲を聴きながら、秋の晴れ晴れした中を走っていくのも心地よかった。

その後は、城崎温泉から兵庫県を縦断して、姫路で寄り道して、大阪方面に向かうことになるが、このときの話はまた次回以降。今日はここまで。

この記事が参加している募集

思い出の曲

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。