見出し画像

音楽とともに振り返る列車旅1日目

JR西日本の乗り放題きっぷ『どこでもきっぷ』で乗り倒した3日間。実は乗り倒す傍らで聴いた音楽を自作のプレイリストにまとめて、この記事で共有する準備をしていた。そんなプレイリストと列車旅で感じたことを列車ごと、日ごとに綴っていく

新快速(京都→姫路)

バイトを終わって午後4時前。旅のスタートはいつもお世話になっている新快速。その時のものがないので写真はイメージでご容赦頂きたいが、4種類のうち、この車両に乗った。いつもの列車ながら、最高130km/hで爆走する新快速は音楽を聴いていても心地がいい。特に大阪湾の海沿いではヨルシカの「老人の海」を始め海の似合いそうな曲をセレクト。夕暮れの大阪湾を見つつ良い雰囲気になった。

こだま863号

姫路駅で銘菓『御座候ござそうろう』を頬張った後は気分的に乗りたくなったこだま号で岡山へ。余談だが、新幹線は3年ぶり。ライブにお金を費やしたり、節約の貧乏性ゆえにファンらしからぬブランクになってしまった。

やってきたのは700系「レールスター」。「ひかり」を中心に活躍して、大阪〜福岡間の飛行機に対抗した意欲作。放送をほぼ入れない「サイレンスカー(現在廃止)」や4人個室など他とは一線を画していた。「さくら」「みずほ」デビュー後は「こだま」にシフトしたが、最高時速285㎞という俊足は健在だ。
1駅移動するだけでも物凄い速さだから音楽も楽しい。3年ぶりの感覚で良かったが、環境音を聴くほうが、母方のおばあちゃんに会いに行くときに乗った新幹線のノスタルジーな感覚が蘇るからこっちの方が楽しくて、「音楽無くてもいいっか」となってしまった。それでも、ここだけはプレイリストを作った。

特急やくも23号

1日目のラストは個人的に不安要素が大きかった特急列車。381系という国鉄生まれの旧式の振り子電車。あまりに酔う人が続出し、エチケット袋が常備されている。そういうわけで乗り物酔いしない技と酔い止めドリンクを調達する合わせ技で気合を入れていざ乗車する。
18時5分に岡山を発車。山陽線倉敷までの線路はストレートで最高速ぐらい飛ばしている。そして、京阪神の国鉄型普通電車で経験したクセのある発進とブレーキが独特の雰囲気だ。ただ、ここまではだいたい序ノ口。倉敷からは伯備はくび線に入り、中国山地を貫く。真っ暗なので景色は見えないが、カーブに入るたびに振り子が作動、「揺り戻し」という独特の現象や高速故の激しい揺れはバランスボールに乗ってるかのような、とても電車らしくない感覚がある。岡山駅で買った駅弁を車内で食してみても揺れでやや食べづらい。でも、気分が悪くなることはなかったし、車内の雰囲気はちょっと前にリニューアルされたこともあって古さはない。「ゆったりやくも」が名前負けしていないところもある。

音楽に関しても非常に楽しく、一番の目的であった「伯備線で『Hakubiハクビ』を聴く」というダジャレも無事達成、ヨルシカ的な夜の田舎の駅に心打たれ、岡山行きやくも号を待ち合わせるために止まった黒坂駅発車直後にこの駅名と同じ苗字のメンバーがいる「SILENT SIREN」をセレクトするなど、一切酔わずにハイに楽しめたから非常に良い乗車だった。

こんな感じで2日目、3日目も少し思い出を綴っていく。音楽好き+鉄道好きの僕ならではみたいな記事をやってみたが、いかがだろうか?1日目ってことで今回はここまで。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。