せめてもの意思表示

参議院選挙の投票日を迎えた。今回の選挙戦の最中において世界を震撼させる信じられないような事態も起こった。それ故に言論の自由や選挙というシステムのありがたさや大切さ、投票できる権利を無駄にしない重要性などを問われることとなった。

これまでの国政選挙や知事選挙などはほぼ毎回行ってる僕は今回も行きつけの期日前投票所のある商業施設に足を運んだ。「金曜か土曜に行けたら良いかなぁ」ぐらいに思っていた矢先にあの事件が起こってしまって、「今行こ」と危機感とともにすぐ行動に打って出た。

海外とは真逆にフランクに政治の話がしにくい国で育ち、親は政治参加に関してはあまり積極性は無い。僕が18歳になったというときには連れて行ってもらったが、それっきり選挙は行ってる姿を見ないし、僕が選挙に行くと言い出したときに母は若干引いていたりもしたほど。

それぐらい憚られてしまうのだが、あの事件で選挙がいかに大切かは多くの人が身を持って知ったと感じる。選挙を蔑ろにする人が増えてしまえば、暴力で世界を変えようとする人らが台頭し、クーデターが起こりかねないことにもなる。それを阻止するためにも「言論」と「選挙」という民主的、平和的、論理的な盾を掲げて戦うのが最良だ。

「選挙に行こう」と呼びかけられる大事さがあんな悲劇で分かることなんてホントはあってほしくなかった。でも、起こったからには守りたいし、キチンと構築された良いシステムだから暴力などで蔑ろにされるわけにはいかない。微力ながら、せめてもの意思表示をしたいと思って、僕もそうしたわけだ。議席の結果がどうであれ、平和であり続けるためにはこういう権利を捨てるわけにはいかないのだ。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。