第2の故郷をぶらり

今年の誕生日に行った「大阪メトロバースデーぶらり旅」。その最初の場所が吹田市の江坂と豊中市服部緑地。僕が３歳まで暮らしていて、物心ついていなかったものの、当時の家の最寄り駅緑地公園駅の雰囲気や駅メロ、乗っているときに見える「自転車あさひ」やホームセンター「コーナン」などの看板も比較的よく覚えている。それぐらい思い出の地で大学時代から京都で一人暮らしするようなってからは近いこともあって時折１人でぶらりしている。

大同生命ビル

駅の改札を出て右手に進み、橋を渡ると１分もしないうちに入口に着く。

↑吹き抜け部の屋内庭園と御堂筋線の電車
1、２階は吹き抜けのガラス張りで屋内庭園の緑がよく映える。ビル内は公園に向かう人のために吹き抜け部分に限り、通り抜けが自由になっている。（平日7:00〜18:00、土曜7:00〜14:00、日祝日、年末年始は閉鎖）
僕の３歳頃の記憶では、吹き抜けのエレベーターホールを忙しなく通り過ぎていくスーツ姿のビジネスパーソンが印象に残っていて、滋賀に住んでいたときにテレビで大同生命のCMを見ているとそのロゴマークを見て江坂を思い出すほど。それぐらい印象深く、江坂では一番好きな場所だ。

カフェ飯

そんな大同生命ビルの吹き抜けには喫茶店「萠茶kizashi」がある。吹き抜け空間や屋内庭園の緑、御堂筋線、北大阪急行の電車を見ながら、晴れている日には日向ぼっこをしながら、食事を楽しめる。だし巻き玉子のサンドイッチやオムライスなどのご飯ものなど幅広く、テイクアウトのサービスも実施している。
僕が来た時間は11時前だったため、「モーニング」の時間。だし巻きのサンドを食べたかったが、モーニングにはなさそうで、とりあえず、モーニング1番人気であろう「クロックムッシュ」のセットを注文。

↑クロックムッシュとカスピ海ヨーグルト、ホットコーヒーのセット

まずは、サイドのカスピ海ヨーグルトから、粘り気があり、酸味のあるヨーグルトと上に乗っているジャムの甘味のマリアージュが良い。それからクロックムッシュを頬張る。とろーりチーズと耳のザクザク食感が良く、非常に美味しい。チーズのとろみもちょうど良い滑らかさで舌触りが良かった。そして、コーヒーもすすり、「優雅でスローなカフェタイム」を満喫。普段はファストフードか自炊で済ませがちで割と早食べだったりするが、今回は時間の余裕があり、滅多に無いカフェでの“ブランチ”を味わいたいこともあって、自然に食事はスローペースになっていった。「カフェ巡り」とか面白そうかも。休みの日に近所でも京都市内でも出来そうやし。

クレヨンハウス

江坂公園を抜けたところにある雑貨店「クレヨンハウス」。オーガニック食品や化粧品、絵本などを取り扱っている。幼い頃、母親と江坂に来たら必ず立ち寄っていて、故にお一人様でもよく来ている。特に絵本は特に目当てで立ち読みもしばしば。我が家にあったものや僕がよく読んでいた鉄道系絵本も表紙を見ると懐かしくなる。それ以外でも、「世界で一番貧しい大統領」として親しまれているウルグアイの元大統領ホセ・ムヒカ氏の生き方考え方を描いた絵本や子育て本、環境活動家グレタ・トゥーンベリ氏の本など気になるものが多くあった。即買いに関しては慎重で、「本当に欲しい」という気持ちになるまでは買い控えしている。でも、見ているだけでも楽しかったりする。

服部緑地

↑服部緑地に咲き乱れる花々（上から円形花壇、ユキヤナギ、梅、桜）
江坂を後にし、千里中央行き電車で1駅。緑地公園駅に降り立った。僕が３歳まで住んでいたマンションの最寄り駅。江坂に寄ったらここ、服部緑地も寄らずにいられない。駅の西に出て、服部緑地をぶらり。比較的暖かな春の陽気。円形花壇にはハナナや梅、ユキヤナギ、桜の花々が咲き乱れていた。そして、春の陽気に誘われてなのか、いろんな楽しみ方をしている人を目にした。
中高生が10人ぐらいでBGM爆音で掛けてバーベキューを楽しむグループ、ソロで燻製を作って楽しんでいる男性。テントに籠ってラジオを聴いている人。池でバードウオッチングしている老若男女、吹奏楽を練習している男女２人、ジョギングを楽しんでいる人etc…
こんな状況とは言え、春の陽気に誘われると人間って飛び出したくなっちゃうもんなのかなと思ったし、楽しみ方は僕含め千差万別なんだとも感じた。

だいたいこんな風に懐かしい場所を中心に同じとこばかり巡っている。元々住んでいたとこ、頻繁に通っていたとこということもあって僕にとってはリラックスできる場所がこの江坂と緑地公園周辺なのだ。いろんなことで疲れたりすると、ここに来たくなるほど。それぐらい僕にとっては14年住んだ滋賀県長浜市に次ぐ「第２の故郷」、カッコ付けて言えば「アナザースカイ」のようなものだ。
見知らぬところもいいが、よく知ってるところで癒されるのもまた一興。ええもんやなぁ。
そんな江坂、緑地公園を後にし、「バースデーぶらり旅」はさらに続く。その思い出はまた今度ご紹介することにしよう。