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ご縁があったり、無かったり。

出雲を丸ごと堪能したら予約していた列車の時刻。「博多」での反省から前もって出雲大社前からの列車時刻などを計算した上で、なんとか1時間は余裕ができて、小腹に「出雲そば」をぶっ込んだり、おやつを調達できた。

帰りのやくも

帰りは15時30分発の「やくも24号」

予約した後になって、使用車両が赤とクリーム色の国鉄カラーが登板指定されていることに気づいた。昨日も見たばかりで、個人的には故郷で見た「しらさぎ」や「雷鳥」などの国鉄特急を彷彿させる興奮と懐かしさが込み上げるカラーリング。そんな意気揚々とホームに行ってみたが…

え…違うやん。
今日はお休みかいな😔

そこにいたのは行きと同じ「ゆったりやくも」。「毎日運転」とは触れられてはいるが、さすがに最低限決められた定期検査はしないといけない。しかも、ど平日。近鉄の「あをによし」「しまかぜ」だとあらかじめ運休日を決めてはいるが、「やくも」の時刻表ではそれがわからない状態だったので、ここまで予想はできなかった。さすがにここでの「ご縁」はなかったとガックリ。トボトボしつつも、よさげな写真撮って、乗り込む。

宍道湖が見えてきた。
琵琶湖に負けてないこの雄大さ。
湖岸ギリギリを駆け抜ける。こんなのは滋賀の鉄道では見られない。
松江が近づく。

そんな気持ちも「宍道湖」や「中海」の雄大な絶景を見るとナンのその。それに晴れてきた。

東松江の貨物駅。でも列車が来ない「オフレールステーション」。
断ってるような響きの駅。ここで一旦停止したが、何も来なかった。
松江から米子方面では「中海」が迫る。
米子の工場群。
伯耆大山(ほうきだいせん)からは伯備(はくび)線へ。
雲が被ってるが、雄大な大山。美味しいお水をいつもありがとうございます。

さらに伯備線へ入ると昨日は暗くて見えなかった「大山」も見えた。「サントリー天然水」や「いろはす」の採水地と製造工場があって、関西や中国地方では大抵ここで採った天然水が売っている。

渓谷美。
振り子で傾く車内。
中国山地の奥深くへ。
備中神代(びっちゅうこうじろ)で芸備(げいび)線が合流。広島までつながっているが、末端は数往復しか走らない。

景色を見つつ珍しい列車とも出会う。

「トワイライトエクスプレス瑞風」を松江で追い抜かし。これ出会うや否や1人で発狂してた笑笑
「砂かけ婆」と「子泣き爺」の列車。
EF64。中央線や伯備線など山間部を駆け抜けるパワフル機関車。
伯耆溝口(ほうきみぞぐち)で待ち合わせたのは「コナン列車」の米子行き!!何種類かあるうちの「怪盗キッド」をテーマにしたもの。
根雨(ねう)駅では新見行きを追い抜かすついでに反対の「やくも」待ち合わせ。
全貌は撮れなかったが、「パノラマ」の「やくも」やん!!

これらを見てると「国鉄カラー」の「ご縁の無さ」を一気に浄化し取り返した。逆に旅らしい。

布原(ぬのはら)駅。伯備線の普通列車は全部通過し、芸備線しか止まらない線内屈指の秘境駅
新見に着くと「せとうちパレット」!!
ラッピングの他、座席が水色のものに替えられているポップな列車。
岡山県内や大糸線で見られるキハ120。
新見駅姫新(きしん)線ホーム。3路線が来るが、伯備線以外はどこかもの寂しいジャンクション。
イルミが点り始める「ブルーアワー」

昨日とは逆の経路で夜の帳の中へ飛び込んでいく。

方谷(ほうこく)駅。ここで待ち合わせる「やくも」は昨日乗った「21号」
備中高梁(びっちゅうたかはし)を過ぎると複線。待ち合わせレスでフルスロットル。
倉敷駅。駅前には「アリオ」「三井アウトレットパーク」

倉敷までやってきた。ここの駅前にはかつて「倉敷チボリ公園」という遊園地があって、僕が物心つく前に訪れた思い出の場所。そこで撮った写真が実家にあるし、その時に1度目の「やくも」に乗った。電車は緑から赤系にリニューアルし、「チボリ公園」も再開発されたが、381系自体が現役を続け、20年越しで乗れたのは何より嬉しい。

倉敷駅はラッシュアワー。
山陽線もフルスロットル。駅で待つ人を横目にラストスパート。

思い出を語ったところで、山陽線に突入。ラスト1駅も全力で駆け抜ける。どこか音楽のライブチック。

岡山の車庫が見えた。
黄色い電車や青い初代「マリンライナー」観光列車「ラ・マル・ド・ボァ」などなど。
一瞬だけ見えた新快速チックな「マリンライナー」
新幹線が見えると速度を落とし、いよいよ終着。

約3時間で岡山に到着!列車は少々遅れたものの、新幹線にはちょうどよく乗り継げた。

人でごった返す児島行き。
改造顔が一瞬チラリ。
岡山着いた!
7号車だけレトロ。
こっちにすりゃよかったなぁ。
山陽線三原行き。この幕には我が故郷の行き先も入ってたり。

今宵の選曲

行き同様「伯備線で『Hakubi』」をかけたり、途中通過した「黒坂駅」にちなんで、駅名と同じ苗字のキーボーディストがいる「サイサイ」をかけてみたり、JR西日本『アオタビ』CMソングを朝に続いてリピートしたり、雨っぽいのを選んでみたり…がっつり昭和生まれの車両に乗っての「Z世代」縛りな選曲ではあるが、僕はその方が楽しくてギャップ萌え、振り子とスピードフルスロットルの爆走はただただ、感情のエナジーが高ぶってこういうのが聴きたくなる。

ここから新幹線に乗るが、盛りだくさんになってしまったのでまた今度。

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