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湖上の学校の思い出+あのカレーがコンビニで

滋賀県に住む小学5年生が必ず経験する「フローティングスクール」という一大イベントがある。「うみのこ」と呼ばれる船に乗り込み、琵琶湖の島々や琵琶湖博物館などを巡りながら1泊2日の日程で集団生活を行う。他都道府県でいうところの臨海学校に近いものかもしれない。滋賀県民にとっては修学旅行に並ぶ一大イベントなのだ。そんな僕が体験した「うみのこ」の話やうみのこの思い出が意外な場所に登場したという話などを綴る。

「うみのこ」とは?

「フローティングスクール」は少年期の健全な育成を目的に県議会で条例が制定。1983年に初代の「うみのこ」が就航した。船内には多目的室や集団の寝室、職員室、食堂、操舵室の見学スペースなどがあり、基本的にここで1泊2日寝泊まりして集団生活を行う。(なお、2020年度は日帰りで行う学校もある。)2018年には2代目が就航し、ディーゼルだったエンジンが電気式になり、無線LANやタブレット端末が装備。現代の学習環境に合わせた格好だ。

「フローティングスクール」の行程

僕が行った頃(2008年)の「うみのこ」のスケジュールは以下の通り。

長浜港から出港すると、多目的室で開校式。それから、避難訓練や昼食ののち、草津市に寄港し、琵琶湖博物館を見学。

琵琶湖博物館を見学した後、草津を後にして、今度は琵琶湖大橋の堅田側近くの港に寄港し夕食、その後レクリエーションで学校、クラス別チームで綱引き。そして、1日目を終えて、就寝。

2日目、朝食の後、琵琶湖大橋を見学し、各自で新聞作り。本当は琵琶湖でカッターボートに乗るはずだったが、雨天により、プログラムが変更された。

その後、琵琶湖大橋の港を出港、琵琶湖に浮かぶ沖ノ白石、沖島、多景島(たけしま)の3つの島を船から見学。

特に沖島では”淡水湖に浮かぶ島では唯一”である沖島小学校の児童の皆さんが横断幕とともに手を振っていた。

それから、船内で閉校式を行い、長浜港に到着。
以上が僕が経験した「うみのこ」の行程となる。

食事

「うみのこ」で出される食事は滋賀県産の食材がふんだんに使った「地産地消」のメニュー。

郷土料理のエビ豆や琵琶湖で採れたマスの塩焼き、鮎の甘露煮、近江米で炊いた白ご飯など滋賀を学ぶ行事でふさわしい献立になっている。

さらに、ブランド肉で全国的に知られる近江牛を使ったステーキもラインナップされていて、非常に人気な上、県民あるあるの1つとして語られることもある。

あのカレーがコンビニで

それらの中で滋賀県産の豚肉を使用したポークカツカレーを再現したものが2021年1月からJR駅ナカを含む滋賀県内のセブンイレブンで期間限定で販売されていた。
これを聞きつけた僕は今年1月下旬に「大回り乗車」のついでにJR大津京駅のセブンイレブンに行って、買ってきた。本来の味は忘れていたが、地元の給食で出ていたポークカレーに味付けが近しくてノスタルジーに浸れた。詳しい感想はスタエフでも熱く語っている。どうぞご拝聴を。

乗ってみて

船の中で集団で1泊というなかなか無い経験でした。さらに今回は、同じ町内の3つの小学校と余呉町(現在の長浜市北部にあった町)の小学校も一緒だったので、完全初対面もいました。あのとき一緒だった子たちとこれ以降に交流を深めることはありませんでしたが、いい刺激になったと思います。

コロナ禍の「うみのこ」は集団生活での感染リスクから日帰りがほとんどだったそうで僕らの頃と様変わりした「新しいうみのこ」のスタイルが確立されています。それでも「うみのこ」乗れるだけでも誇れることですし、滋賀のことをより良く愛せるいい機会になります。
あくまで僕の経験ですが、「うみのこ」に乗った経験のある皆さん、ノスタルジーに浸っていただけましたでしょうか?

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