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海と鉄道の街へby18きっぷ

この春は「青春18きっぷ」でたくさん旅してきて、5回目となったところで今シーズンのピリオドとする。そんな5回目は福井県の敦賀へ。130年以上前に僕の故郷滋賀県長浜市と結ばれたときからの「鉄道の街」。さらにロシアの極東「ウラジオストク」への船が出ていて、この船や連絡する列車、シベリア鉄道を通じて東京とパリを繋いでいた重要な結節点。飛行機が無い時代はここが「世界への入り口」だったわけだ。

その列車が駆け抜けた「敦賀港線」を駅前で借りたドコモのシェアサイクルで巡る。連絡列車や船便がなくなった後も貨物輸送で賑わったが、2000年代で貨物が無くなり、数年前に正式に廃止。北陸線の分岐のあたりは北陸新幹線の工事用車両の出入り口として舗装されていた。

敦賀港駅に着くと、綺麗な桜がお出迎え。山に登ると、セメントの採石場やコンビナート、「北陸電力」の火力発電所など海沿いらしいゴツゴツした光景と敦賀市街を一望できた。

さらに海沿いに行くと「敦賀赤レンガ倉庫」がある。ここにあるジオラマでは敦賀の鉄道や街の歴史の映画も合わせて上映されていた。セリフは福井弁、土地柄、関西弁要素も混じっていて、どこか僕の故郷も思い出すし、共に古くから鉄道で栄えたのも共通項だ。

さらに、「命のビザ」で知られる杉原千畝の話も出てきた。このビザを持ったユダヤ人の一部はこの街に上陸したそうだ。形は違えども今に通づるものを感じたし、こういう歴史を繰り返すようなことになるとは。

小2の頃に列車で校外学習したり、小3でアイススケート行ったり、去年はソースカツ丼を食べて、「東横イン」で泊まるなど何度か敦賀に訪れたことがあるが、どこか地元に似ているし、歴史を辿ると非常に面白く、深いものを見て取れた。

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