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18きっぷでミナミへ

「播州」を楽しんだのち、新快速に乗り込んで元来た道を戻り、大阪駅へ。そこから環状線内回りで新今宮へ向かう。

話題の「OMO7(オモセブン)」。いろいろあるとこにすごいの作ったなぁ星野さんよぉ。
都心のJRで2両って違和感。
JR難波行きの201系。首都圏、大阪の通勤エースの引退カウントダウンは着実に進んでいる。

そこから逆向きのホームへ行って、大和路線のJR難波行きに乗り換える。今宮まで環状線と少し並走すると北へ逸れて、地下へ潜る。

この雰囲気MVやなぁ。
201系がツインズで並ぶ。

大和路線、本名「関西本線」の起点「JR難波駅」4つののりばを有する駅だが、普段は半分しか使わず、昼間にやってくるのは王寺行きの普通電車のみ。

東京駅地下の横須賀&総武線とか京葉線ホームによぉ似た広々さ。でも、今は持て余してる。

かつては「湊町みなとまち駅」を名乗って、奈良や名古屋へ優等列車が走り、「JR難波」に改めた平成初期から中期には「関空快速」が乗り入れていた。しかし、優等列車は設定がなくなり、「関空快速」も大阪駅や京橋駅を通り、和歌山からの「紀州路快速」とバディを組む形に統一され、「難波」に来ることはなくなった。今は平野区、八尾、柏原かしわら方面や近鉄の直通がない王寺町方面の地域輸送がメインというこじんまりした駅になった。

夢に続くかのような引き上げ線への線路。そんな夢も現実になる日はそう遠くなくなった。

それでも、「なにわ筋線」が開通した暁には大阪駅と結ばれ、環状線を走る特急「はるか」「くろしお」などが通り、「関空快速」も再びここに乗り入れることが想定されている。まだまだ捨てたもんじゃない。

駅構内は空港アクセスの賑わいを想定した広々さ。
でも結局、南海には勝てず。

OCATをぶらり

改札を出て駅のすぐ真上にある「OCATオーキャット」こと「大阪シティエアターミナル」へ。

OCAT外観。飛行機のような電車のような建物。右には阪神高速の出入り口が潜り込んでいる。
いろいろあった26
この壁画がかつて空港のサブエントランスだったことを物語っている。
謎の球体がある広場。多ジャンルのダンサーが集う。

関西空港が開港と同時にオープンした「関空のサテライト拠点」。荷物検査や搭乗手続きなどを空港に行かずとも大阪市内で完結できた。また、「難波」発の「関空快速」の先頭には荷物置き場が設置され、ここで手続きしたトランクなどの荷物を運んでいた。しかし、利用の低迷でこういう機能は失われた。

同じく荷物置き場があった関空特急「はるか」「JR」と「はるか」のロゴのあたりにあったが、なぜか撤去されず、勿体無いことになっている。

ただ、「OCAT」建物自体は存続し、高速バスや関空、伊丹の二大空港へのリムジンバスのターミナルを始め、レストラン街、行政機関、その他の店などが入居する複合施設として機能している。

賑わってるのか寂しいのか。
謎のモニターと行政施設。
古めかしい感じのエレベーター位置表示
かなりの吹き抜け
空の玄関だったレガシーとワクチン会場。テレビのブラウン管感が時間が止まってるよう。

歩いてみるとけっこうシャッターが目立つ。場所柄的には「なんば」の外れに位置しているということも関係しているのだろうか。

たくさんやってくるバスターミナル。
早速止まってる。
こう見ると地下鉄の駅に見える。

それでも、バスターミナルは「ミナミ」随一の拠点ということでたくさんのスタッフが常駐。土産屋などもあって、たくさんの人で賑わう。「OCAT」はこれで支えられてきたと言っても過言ではない。

レストラン街の天井が神秘的。
今度ここ行ってみようかな。

レストランはインディアンな店や「アサヒスーパードライ」に特化した「ビヤレストラン」大阪粉もん界をリードする「鶴橋風月」などいろんな店が軒を連ねていて、いろいろ楽しめそう。真横にはライブハウス「なんばHatchハッチ」を擁する「湊町リバープレイス」があるからライブ前の腹ごしらえには良さげだ。

湊町リバープレイスとなんばHatch

なんばパークスと思うことの多い電気屋

まだ15時なので、少しばかり足を延ばしてみる。近鉄と阪神の大阪難波駅や道頓堀などが近いが、今回は南海電車のある南へ下る。

JR難波から地下鉄へ続く動く歩道。
なんばパークスと南海なんば駅。
なんばパークスとそびえ立つ高層ビル。
緑が生い茂る都会の癒し。
なんかアメリカの砂漠にあるような地層の模様。
スイスホテル南海大阪となんばスカイオ。
なんばのビルの谷間となんばに入る泉北高速の電車。

かつては興奮の渦と熱い戦いが繰り広げられていた「大阪球場」跡地にあるショッピングモール。緑が美しいし、建物もちょっと幻想的。

ヤマダ電機LABI1なんば

そこを抜けてやってきたのは「ヤマダ電機LABI1なんば」。郊外にある「テックランド」のイメージが強い電気屋の都市型形態でかなりデカい。「エディオンなんば本店」「ビックカメラなんば店」などに比べれば南外れの位置でJRはおろか、御堂筋線や近鉄、阪神からは非常に遠い位置にある。それでも、滋賀長浜の店舗で何かと世話になっていたし、最近ご無沙汰だったからちょっと見てみたくなった。

品揃えとあれが変わった

品揃えに関しては「ヨドバシ」や「ビックカメラ」同様に豊富。なんでも揃ってるという感じだ。

ただ、「ヤマ〜ダ電機♪」という軽快でポップな店内ソングはどうやら消えたようで『あなたが笑うと』という新曲に変わっていた。住宅の「エスバイエル」「レオハウス」や「IDC大塚家具」を取り込んだりなどの多角化してのイメチェンなのだろうか。それが聴こえないのはちと寂しい。

ただ、後から調べると歌っているのがバンド「羊文学」のボーカル塩塚モエカさんというのが分かった。個人的に最近好きでこの日も朝にこの曲を聴いたばかり。まさか好きな声だとは僕もまだまだですな。

変わった大塚家具と思い出

独特なものとしては「ヤマダ」傘下の「IDC大塚家具」のブースがあって、家電と家具を混ぜてコーディネートされているところがある。これを見ると僕は10年前に行った頃よりかは大きく変わってしまった感がある。

家をリノベし、新品のソファを買いに、家族で名古屋栄の「大塚家具」を訪れた。担当の店員さんに案内されながら、至極の家具を吟味したのは「ニトリ」「近新きんしん」など他の家具屋では見られない新鮮さが中学生ながら感じられた。しかも担当の方は偶然にも滋賀県民で我が家族と話が弾んだのも良い思い出だった。そんな良さも“例の親子ゲンカ”をきっかけに「二番煎じ」と言われる方角取って変わる形に進んだ。結果的にありきたりに見えてしまうわけだし、真似しても勝てないときは勝てないし、唯一無二のこだわりが時に栄光だったということを気付いたりする。とはいえ、かつての流れを汲む「匠大塚」がその良さを受け継いでいると聞いている点は安心だ。

そんなこんなでぶらりしてきたが、さすがに地下鉄を使わずに「キタ(梅田)」から「ミナミ」へ18きっぷだけで乗るというのは「鉄道バカ」の極みみたいなのを感じる。それでも、こうやって気ままに自由にJRグループの垣根を越えるこのきっぷは凄い力のあるもんだ。次は何処へ…

おまけ写真

最近、西日本の駅ナカにも登場。清涼感ある味わいがクセになる。
沸き立つ入道雲。右の京都方面はゲリラ豪雨で、奈良県内ではJRを止めるほどだった。
甚大な被害を受けた大幹線。滋賀も相当被害を被っていて、同いの人でも実家に浸水被害が出たのをツイッターで見た。ただ、なかなか報道されてないところはちと寂しいし、自分の無力さを突きつけられる。

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