遠いけど近い街へ。

この夏も「青春18きっぷ」シーズンが到来。夏休みでたくさんの旅好きやファンが酷暑や炎天下に負けじときっぷ片手に飛び出している。そんな僕もきっぷと「ウォークマン」を手にして飛び出し、行ってきた。

またも朝活

223系快速。サブでも大活躍。

５時起きの「朝活乗車」で京都から快速に乗り込む。

須磨から塩屋にかけてのオーシャンビュー。明石方面の快速と普通列車は一番近くで楽しめる。

朝焼けの街並みや輝く大阪湾は美しい。ただ、スピードの快感が欲しくなり、明石駅で下車し、ぶらりしたのち、新快速で姫路へ。

明石が誇る海の幸と神戸線普通列車。「まいんちゃん」も食べたというお店の明石焼きが美味しかったなぁ。

元々決めてはなかったが、姫路から山陽本線をさらに西へ向かうべく今度は新快速の播州赤穂ばんしゅうあこう行きに乗り換える。

225系新快速播州赤穂行き

各駅停車の区間だが、駅間が長くかなり飛ばしていた。北側山沿いの姫新きしん線では大雨が降ったが、こちらは夏の快晴だった。

網干（あぼし）の車両基地「網干総合車両所」

新快速の「マイスイートホーム」

米原や野洲を上回る広大な敷地、さらには検査ピットも。

播但線もチラッ。注目の的やな。

昼寝ばっかの「Aシート」。とはいえ、去年はサイコーの旅をありがとうございました。

「網干総合車両所」や西播せいばんの平野を横目に進み相生に着く。

相生で接続する普通岡山行き。ちなみに斉藤雪乃さんはあれを「キイロちゃん」と呼んで可愛がってる。

山陽線から赤穂線へ

里山が広がる。

トンネルが連続

あんな里山でデジタルサイネージはちょっと違和感。でも、地元だってそういう感じやし、逆にこういう違和感テンション上がる。

グリーングリーンしてる。

アーバンな新快速×ローカルな単線。

新快速の走行区間では唯一の単線区間の赤穂あこう線は緑やトンネルをそこそこの本気で駆け抜けていく。だいたいこの光景を見ると僕は「ヨルシカ」をかけたくなるちょっとした「推しバカ」を発動するが、結局どういう里山でも合うことは合う。

新快速の西の端っこへ

播州赤穂に到着。また「キイロちゃん」がやある。

遠いところでも故郷の名がちゃんとある。どんな守備範囲やねん笑笑

そしてたどり着いた播州赤穂駅。隣町が中国地方という「関西の端っこ」だ。同じく端っこである僕の故郷からは何百キロも離れた遠い街だが、午後の長浜駅や敦賀からの最始発で「新快速/米原経由姫路方面播州赤穂」が表示されるから馴染み深い。こういうのを見ると、関西の端から端までカバーする新快速のフットワークが広いし、“普通列車の王様”と呼ぶのが相応しいのがよく分かる。さらには「まちおこし」に使われるわけだ。

播州赤穂駅と商業施設「プラット」

赤穂と言えば…！

「看板スターたる所以」を知れたところでぶらり。駅舎は蔵を模しているし、大石内蔵助率いる「忠臣蔵」の絵や書など歴史の香りを感じる。駅に直結した商業施設もあって、百均や映画館がある。行く１日前から公開がスタートした『ONE PIECE FILM RED』という話題の最新作もここで見れる。これ目当てなのか既に並んでいる人もいた。

「トマト銀行」と「中国銀行」がある時点でもうそんな感じ。

単線の駅でドカーンとそびえる「東横イン」

さらには「東横イン」も進出している。規模の雰囲気は長浜駅には及ばないかもしれないが、映画館があって、有数のビジネスホテルチェーンが進出しているところはなかなかのもんだ。

駅の観光案内所で買った「塩サイダー」。濃いめの三ツ矢サイダーみたいな味。

塩ブロックで赤穂城跡。近くで見ると確かに塩っぽさあったかも？

赤穂はさらに「伯方島はかたじま」と並ぶ瀬戸内屈指の塩の大産地。「塩ブロックアート」や「塩サイダー」など塩にまつわるものがところどころにある。関西圏のスーパーでは「赤穂の天塩あましお」というのを大抵見かけるが、地元が誇るものが食卓になくてはならない１つというのはなかなか珍しいし凄い。

さらに遠いとこまで走ってる電車も。

このビジュアルで４両は故郷帰ってきたも同然。

１時間ぶらりしたのち姫路へ。

姫路でかつめし

姫路だけど食べたかったのでご愛嬌。

うしくんのかつめし。

姫路駅で少し早く昼ごはん。「えきそば」は３度も食べたので今回は加古川市の名物「かつめし」を頂く。デミグラスがかかったビフカツをライスに乗っけたボリューミーさが食欲をそそる。デミグラスの濃厚さ、ビーフの噛み応え、肉汁の甘みと脂のノリが見事！長年食べたかった願いをようやく叶えられた。

神戸「灘五郷」と並んで播州も酒どころ。そういや、おでんと地酒も楽しめるっけなぁ。今度はほろ酔いしてみたい。

奥の山陽百貨店を見てると一昔前の阪急うめだ本店を思い出す。「ヤマトヤシキ」が消えてもこちらはまだまだ現役。