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ファットバイクで駆ける冬の湖北 その3

「ファットバイク」で駆け抜ける冬の湖北の旅も終盤戦。

JRを跨ぐ橋をオーバーパスして「ケーズデンキ」を超えると長浜市街の中心地に突入する。

この先8号線バイパスをひた走って、家族のクルマで巡った思い出の界隈を撮りながら、市立長浜病院や「サンミュージック(本屋)」「@time(アミューズメント)」のあたりまで南下、折り返して川崎町交差点や警察署などへ迂回した後、長浜駅へ帰って行く。

口分田くもで町交差点からみた長浜の市街地。ここまで来ると店の看板が所狭しと並んで繁華街の様相すら見せる。

「湖北地域消防本部」や合同庁舎がある八幡東町。2枚目の右側のレトロビルには「カラーテレビ王朝」という文字が相変わらず残っている。「4K」「8K」の時代だというのに半世紀前で時が止まったかのような光景だ。

「@time」と「サンミュージック」は湖北の娯楽を支える存在だと思っている。前者はネットカフェを筆頭に、カラオケ、ビリヤードなどいろんなアミューズメントを楽しめる。後者は本やメジャーのCDを色々買えるところで、高校時代はよく1人で寄ったもんだ。ちなみに後者は、同じ名前の芸能事務所がよく知られているがそれと同じ系列だと思っていた時期もあったりする。

湖北の医療を支える「市立長浜病院」の辺りで折り返す。

「アルプラザ」「ハードオフ」ちっちゃな「サラ金ビル」など物心ついた頃から変わらない風景も多くあって安心感がある。

県民御用達の自転車屋「チャンピオン」。お初の自転車はここで買ったし、高校時代までの通学自転車もここで買っていた。僕の他にもここに住んでいる人なら大抵ここか本店である「チャンピオン百万馬力」のステッカーを貼っつけた自転車に乗ってるぐらい滋賀で自転車のことならここの右に出る者がいない。ただ僕が借りてるのは首都圏や京阪神でお馴染みの自転車屋「あさひ」が納車してるというのが矛盾しているが苦笑

右にあるのはアミューズメント施設「アクト長浜」。上の電光掲示は夜の北陸線で姉川を渡った直後に光を瞬かせているのはよく見ていたもんだ。真っ赤な建物も目を惹くもんで、僕が小学生のときに建ったときからインパクトがあった。

左のショッピングセンター「長浜楽市」。昔はよく行っていて、「無印良品」もここにあったから馴染み深い。我が家にも多数ここの雑貨があるし、最近の僕はカバンやスーツケースを買い替えるなど世話になっている。ちなみになぜか母は入居している「西友」で呼んでいて、最初は何のこっちゃ分からなかった。

その右、「ひょうたん」が描かれた塔は「クリスタルプラザ」というゴミ処理場。ここではリサイクルされたガラスを利用して手作りガラスを作れる工房もあって、小学校の校外学習で一度体験したのをおぼろげに覚えている。ちなみに「ひょうたん」が描かれているのは長浜ゆかりの羽柴(豊臣)秀吉が戦でよく携えたことに因んでいて、地元のアメフト大会も「ひょうたんボウル」となっているほどシンボルなのだ。

8号線バイパスを北上し、川崎町交差点から西へ行ったにあるショッピング街「風の街」。ここにある「ブックオフ」やトンガリ屋根のスポーツ用品店「アルペン」によく行き、帰りに「ミスド」でドーナツを買ってたもんだ。「アルペン」はリサイクルショップ「セカンドストリート」になったが、トンガリ屋根はそのまんまだし、「ミスド」も未だに残ってるのが嬉しいもんだ。

そして、長浜駅に到着し、「ファットバイク」で巡る冬の湖北の旅はフィニッシュ。自転車を返し、デポジットが全額返却。アンケートもちょちょいと書いた。特殊なもんでお高いものとはいえ、無料なのは太っ腹にも程があるぐらいだ。僕のも含めて手応えを確かめて次に繋げてほしい。慣れない乗り物でケガしたりもあったが、こういうもんで巡る故郷は超新鮮だった。足はバッキバキになってしまったが、致命的なケガをしなかったし、トータル楽しかった。「ファットバイク」でなくてもこういうロードバイクは「ママチャリ」や「電動アシスト」とは全く違う漕ぎ心地でギアの操作方法が特殊で非日常を味わえるのが良い。「ファットバイク」の他、電動キックボード、1人乗り電気自動車「コムス」など新たなモビリティがいろんなところでレンタルできるようになって観光の幅も広がっている。せっかく免許持ってるんだし、やってみたいなぁ。

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