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肩甲下筋の評価4つ!!!

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肩甲下筋は肩関節の腱板筋群の1つであり、唯一の内旋筋です。そのため、肩甲下筋の断裂、損傷は肩関節内旋筋力の著明な低下に繋がります!


また、肩甲下筋はpullry systemの一部であり、上腕二頭筋長頭腱の通路を構成し、安定性に関与しています。そのため、肩甲下筋が損傷すると上腕二頭筋長頭腱の不安定性に繋がります。


肩甲下筋が断裂すると、上腕二頭筋腱の前内側脱臼に関連しており、2つの筋肉が密接な関係にあることがわかります!


エコーで観察しても、肩甲下筋と上腕二頭筋腱長頭の炎症所見、腫脹がセットで出現していることが多いです。

図11


肩甲下筋の損傷は変性断裂、外傷、スポーツ動作など、さまざまなシーンで起こります。

例を挙げるとすると
・交通事故
・肩峰下インピンジメント
・肩関節外転位からの強制伸展や外旋


肩甲下筋が損傷すると肩関節内旋筋力低下、肩関節前方部痛、肩関節前方不安定性、上腕二頭筋長頭腱脱臼などが生じます。


臨床で肩甲下筋単独断裂に出会うことはほとんどありませんが、肩関節疾患で肩甲下筋損傷を呈している方は多くいます。なので、肩甲下筋の機能を評価することは多いです。


今回は私が臨床でよく用いている3つのテスト+1を紹介していきます!!!

Lift-off test
Belly press test
Bear Hug Test
+
Internal Rotation Lag Sign


1.Lift-off test

私が最もよく使うTestの内の一つです!!!

肢位:結帯肢位(伸展・内転・内旋)、手背部を背中につけた状態とします。
方法:手背部を背中から持ち上げます。
判定:疼痛が出現した場合を陽性
精度:感度62%、特異度100%¹⁾(諸説あるため、他の文献も検索下さい)


Lift-off testでは、手を腰椎部分においたとき、肩甲下筋上部-下部の最大随意収縮時の70%と報告されており、他の筋肉の活動よりも筋活動が大きいとされています。


ですが、気を付ける点として

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