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週刊!リハマガ! ~整形リハビリの考え方~

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2023年1月の記事一覧

腰痛とエコー画像~エコーから何がわかる?~胸腰筋膜編

以前の記事で「腰痛とエコー画像 ~エコーから何がわかる?~ 多裂筋・腹横筋編」について記載しました。今回は「胸腰筋膜編」になります。 腰痛を考える際、椎間関節や仙腸関節、多裂筋や腹横筋の影響を考えることは多いと思います。では、胸腰筋膜の影響を考えたことはありますか? ちなみに私は臨床において、胸腰筋膜性の腰痛は第一選択として考えることはほとんどありません。ですが、疫学から考えると「腰部筋膜性疼痛」は「腰椎椎間関節疼痛」の次に多いと報告されています。 「腰部筋膜性疼痛」は

足関節捻挫で見逃しが多い2つの問題 ~踵骨前方突起とリスフラン靱帯~

以前、足関節捻挫における腓骨の剥離骨折について記事にしました。腓骨の剥離骨折は単純X線では見逃すことも多く、エコーを使用することで見逃しが少なくなること記載しました。 実は、腓骨の剥離骨折以外にも、捻挫後の踵骨前方突起骨折やリスフラン靱帯損傷も見逃しが多い問題です。踵骨前方突起骨折は、X線写真で最大88%が見逃されるとも報告されています。 踵骨前方突起は解剖学的に重要な部分です。骨折を見逃すと長期的な愁訴に繋がる可能性もあります。そこで、今回の記事では踵骨前方突起の解剖学

上腕二頭筋長頭の解剖と機能 ~可動域制限に寄与する重大なポイント~

”上腕二頭筋長頭へのアプローチは皆さんどのように実施しています?” 上腕二頭筋長頭は肩関節に対して多くの役割があり、特に肩関節不安定症や肩関節周囲炎(一次性凍結肩)にアプローチするうえで重要と私は考えています。 今回の記事では、特に上腕二頭筋長頭腱と肩関節周囲炎(一次性凍結肩)の関係性について考えていきたいと思います!こちらの記事を読むことで、”肩関節周囲炎の屈曲や外転、1st外旋の可動域制限の改善”のヒントが得られると思います! 1.上腕二頭筋長頭(LHB)の解剖と機

足部アーチ・足部障害を考える上で重要な視点~みんなが知らない最新知見~

足部アーチ・足部障害と言われ一番初めに思いつくのは”扁平足”ではないでしょうか?扁平足には「柔軟」「硬直」「後天性」などの種類に分けられます。 柔軟な扁平足がもっとも一般的です。柔軟な扁平足とは「足部に荷重が加わっていないときはアーチを観察することができますが、足部に荷重が加わるとアーチの低下またはアーチが観察できなくなる状態」のこと言います。 柔軟な扁平足の状態が継続的に続くと、靱帯や腱に微細な損傷が加わり、不可逆的な”硬直”または”後天性”の扁平足に繋がる可能性があり

僧帽筋×肩甲骨 ~安定と運動の制御~

肩甲胸郭関節の安定性と運動をコントロールする筋肉として、僧帽筋と前鋸筋が挙げられます。両筋は強調して肩甲骨に作用するため、僧帽筋または前鋸筋の機能低下は肩甲骨の安定性と運動を変化させる可能性があります。 今回の記事では、僧帽筋に着目し、解剖学的な観点から僧帽筋の機能を考えていきたいと思います。 1.僧帽筋の解剖学僧帽筋は肩甲胸郭関節をコントロールする筋肉の中で最も表層に位置し、3つの部分に分けられます。3つの線維は協調して働きますが、それぞれの作用は異なります。 1-1

腰痛とエコー画像 ~エコーから何がわかる?~ 多裂筋・腹横筋編

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